内容説明
革新的な情動理論で脚光を浴びた『情動はこうしてつくられる』著者の第2弾
《あなた自身と社会を変える 新時代の脳科学入門》
これまでの脳の見かたを払拭し、〈身体予算〉という比喩で脳と身体の機能を解説しながら、脳の〈予測〉や、脳と社会の相互作用など、科学の最新トピックを精選して歯切れよく語る。
「脳を持っている人、必読」
――ヘレン・メイバーグ(神経科学者、マウントサイナイ医科大学教授)
「脳とその魔法についての概略をつかみたければ、まずはこの本から」
――デイヴィッド・イーグルマン(神経科学者、『あなたの知らない脳』著者)
「とにかく読め! あなた自身と人間という種を賢くしてくれる本だ」
――レナード・ムロディナウ(物理学者、『柔軟的思考』著者)
Best Book of 2020――Amazon.com
Best Science Books of 2020――Barnes & Noble
「ウォールストリート・ジャーナル」「ガーディアン」
「カーカス・レビュー」ほか、各紙誌絶賛!
目次
Lesson 1/2 脳は考えるためにあるのではない
Lesson 1 あなたの脳は(3つではなく)ひとつだ
Lesson 2 脳はネットワークである
Lesson 3 小さな脳は外界にあわせて配線する
Lesson 4 脳は(ほぼ)すべての行動を予測する
Lesson 5 あなたの脳はひそかに他人の脳と協調する
Lesson 6 脳が生む心の種類はひとつではない
Lesson 7 脳は現実を生み出す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
30
まえがきに好奇心を刺激する楽しい本を書きたかったとあるがそれは実現されていると思う。脳研究の最新の成果を上手にストーリーにまとめている。脳の機能は考えるためではなく身体予算の管理と予測をするという表現で通していることが特徴。2022/06/14
大塚みなみ
12
前著『情動はこうしてつくられる』は衝撃的だった。あまりに衝撃的すぎて一読で消化しきれず、再読しなくちゃと思いつつも大部の本なので躊躇していたところ、一般向けらしい近著を発見したので喜んで選書した。テーマは前著とほぼ共通している。脳は予測する。進化の原動力は「身体予算管理」、などなど。叙述自体はシンプルで、厳密な論述は控えめでエッセイとして気楽に文章が進む。たしかに読みやすいのだが、アイディア自体が革新的なので、軽い論証では説明不足というか、食い足りない思いが残った。やっぱり前著を再読しないといかん。2022/08/04
turtle
10
いろいろと示唆に富む記述がありますが、特に響いたのは悪い言葉を受け続けることによる、とんでもない身体への悪影響。 次々と襲い来る慢性ストレスが脳を次第に浸食し、身体的な病気を引き起こす。 食後2時間以内に社会的ストレスにさらされるとその食事に104キロカロリーが加算されたものとして代謝する、など。実に恐ろしい話です。2022/02/02
カイワレ大根
9
これまでの知識と繋げながらなるほどと面白く読めた。脳(というか人間)の分野はわからないことだらけで興味深いメモ:体の資源&予算の管理=アロスタシス。脳の三位一体説の誤り。脳のネットワークが複雑性を構成し複雑性は多くの活動パターンを作り出す。脳は常に予測を発して身体予算を管理する。対人関係からのストレスは身体予算を削る。ストレスにより得られたカロリーは多めに代謝されるのでストレス下では太る。感覚は行動の後で生じる。身体予算管理からどのように気分に変換されるのかはまだ不明。人間は社会的現実を共有できる。2021/08/07
marukuso
6
脳科学の入門といっても最新の知見が取り入れられたものでかなり高度で難しかった。脳はあらゆる身体のニーズを事前に予測するためのアロスタシスと呼ばれる身体予算管理機能があり、これが一番重要なようだ。なかでも乳児期のチューニングとプルーニングによる生態的地位の獲得、それに伴う社会的環境の重要性、脳という個人から他者を含む社会・文化へとどう接続するかとても興味深い内容ばかりであった。2021/10/20
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