岩波ジュニア新書<br> 〈できること〉の見つけ方 - 全盲女子大生が手に入れた大切なもの

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岩波ジュニア新書
〈できること〉の見つけ方 - 全盲女子大生が手に入れた大切なもの

  • 著者名:石田由香理/西村幹子
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2021/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005007912

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内容説明

視覚障害を理由に将来の可能性を否定され,傷つき悩んだ10代の頃.果たして彼女はどのように壁を乗り越えたのでしょうか.盲学校での生活,受験勉強,キャンパスライフ,フィリピン留学…,様々な経験を通して自らの可能性を広げていく姿をたどりながら,誰もが生きやすい共生社会のありかたを考えます.

目次

はじめに┴1章 ここから出発しよう┴高校に入学するということ┴クラス・学年への所属┴2章 一日を大切に┴朝┴三度の食事があなたをつくる┴朝練と朝勉┴ホームルーム┴休み時間┴掃除┴部活動┴帰り道と帰宅┴寝るまでにすること┴3章 人間関係はおもしろい┴クラスメイト┴上級生・下級生┴他校生┴異性┴遊び友だち・勉強友だち・親友┴悪友┴家族┴親┴近所の人┴4章 教室の風景・大切な道具たち┴座席┴掲示物┴黒板┴教壇と教卓┴号令┴クラス目標┴教室の人間関係┴係┴教科書┴ノート┴辞書┴参考書・問題集など┴教科書ガイド┴カバン┴制服┴5章 勉強・授業は高校生活の大黒柱┴時間割┴教科担当の先生┴授業┴授業シーン1「開始」┴授業シーン2「つらさ」┴授業シーン3「挙手」┴問題と解答┴板書とノート┴自分の答え・他人の答え・先生の答え┴小テスト┴読む・聞く・話す・書く┴調べる・考える┴授業がわかる・授業がわからない┴勉強ができる・勉強ができない┴成績がいい・成績が悪い┴苦手科目と得意科目┴好きな先生・嫌いな先生┴宿題┴「座学」と実習・実技┴予習┴復習┴居眠り・内職・考えごと┴芸術(美術・音楽・書道など)┴体育┴家庭科┴専門科目┴ロングホームルーム(LHR)┴6章 テストは嫌い?┴定期考査┴課題テスト┴模擬試験と偏差値┴検定試験┴実力テスト┴提出物┴7章 遊びごと・悩みごと・いけないこと┴タバコ┴お酒┴性行動┴夜遊び┴万引き┴大人とのつきあい┴覚醒剤など┴高校中退┴いじめ┴不登校┴体の悩み┴心の悩み┴勉強の悩み┴部活の悩み┴家庭・家族の問題┴8章 部活動 もうひとつの高校生活┴強豪チームと弱小チーム┴素質・体力・姿勢┴勉強と部活動との両立┴レギュラー争い┴練習┴大会┴転部と退部┴引退┴文化部┴9章 外に広がる世界┴駅┴社会の中の高校生┴誘惑┴好奇心┴10章 一度は考えておこう┴「高校生」とはなんだろう┴「中退」という悲劇をどう乗り越えるか┴「勉強と部活」だけではいけないか┴「勉強も部活もつまらない」という人へ┴あとがき┴章扉画=山本重也

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

22
全盲の女性が、勇気を振り絞って前に出ることで道を開いていく本です。先ずショックだったのは、彼女の母親が非常に冷徹で有り、子供に対する愛情を全く感じません。この愛情の不足が、自分は誰にも必要とされない劣等感を持つに至り、フィリピンで本当の自分を取り戻す迄、彼女を苦しめたのだと思います。特に発展途上国では全盲等の障害者に対する教育が殆ど施されていない様です。そういう国で全盲の彼女が英語を駆使し、色々な事が出来るという事に、現地の人は驚愕している様でした。題名通りできることを見つけた時、人は輝けると思います。2015/06/05

17
高校の課題、読書感想文の課題図書。 本を読んだだけでは全盲の人の気持ちはわからない、そう言ってしまったらそれまでなのかもしれない。健常者はこちら側からしか物事を見ることができないのかもしれない。でも、たとえ少しだとしても、目が見えないことがどういうことなのかわかった気がします。障害は不幸ではない。誰もが持ち得る、自分の努力ではどうにもならないコンプレックスである。このように違った方向から物事を見ることは大切なのだと思いました。2015/03/19

おおた

12
ボランティアをしているが、まともに視覚障害者と関わった経験はあまりない。だから、著者の意気込みやフラットな考え方に驚かされる。「やらせない」で済ませるのではなく、お互いにやってみてトラブルや疑問を話し合って改善する。簡単なことなんだけど、健常者の気遣いが逆に視覚障害者とのコミュニケーションを断絶し、経験できないまま「自分は劣っている」と感じさせてしまうことがあることに気づかされた。対話を通して環境に潜むバリアを取り除くのは、個人だけでなく政治にも必要な視点だと思う。2015/06/29

喪中の雨巫女。

10
《私ー図書館》理解してほしい人に、否定されるのは、つらいなあ。親は、苦労をさせたくないのかもしれないが、彼女が、望むことをさせるのが、大事だと思う。2015/01/14

しゅんぺい(笑)

5
ジュニア新書っぽい、まっすぐで、いい本。 読んでいて、著者のお母さんが冷たすぎてびっくりした。そのほかにも、いろんな逆風があったのにいまこうやって強く生きているのは、とても美しい。 誰かの役に立っている自分、というのを意識するのは、ほんのちょっとのことなのかもしれない、そんなふうに思うけど、ただ、そういう意識を持たないと生きづらい世の中というのは、やっぱり窮屈だという思いはずっと持っておきたい。 「周囲からいろいろと助けていただく代わりに、私にできることは誠実でいることだけです」。これは、ほんとうに至言。2015/01/15

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