内容説明
裕福な家庭に生まれ、最愛の父のもと公女のように育てられたセーラ。7歳でロンドンの寄宿学校にあずけられると、持ち前の知性とやさしさでたちまち人気者に。ところが、11歳の誕生日に父の死と破産の知らせが届くと、セーラの境遇は一変。酷薄な校長は、セーラを屋根裏部屋に追いやり、食事や衣類も満足に与えず下働きとしてこき使う。だがセーラは、過酷ないじめに耐えながらも、心だけは「公女のように」と振る舞う。そんなセーラに、ある日魔法のようなできごとが起こり……!
『秘密の花園』『小公子』とともに、いまなお世界中で読みつがれるバーネットの最高傑作を、読みやすい新訳で!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
75
恵まれた御令嬢の生活は、父の死から一変。教養の欠けた大人からのいじめ、かつての学友からの仕打ち、山のようなきつい仕事……それでもセーラは理想の公女であろうと胸を張ります。バーネットの世界的名作。「よ〜わ虫は庭に咲く〜〜ひ〜まわりに笑われる〜〜♫」2021/06/28
mocha
36
おや、クリムト、と書店に平積みされていた「メーダ・プリマヴェージの肖像」の表紙に惹かれて手に取った「小公女」。バーネットを読んだこともアニメを見たこともなかったが、なるほど、児童文学の名作に間違いない。誇り高く生きよ、勤勉であれ、慈しみの心を忘れるな、諦めるな、努力は報われる、とセーラは教えてくれる。同じ年頃のイギリスのお嬢様の波乱万丈の物語に小学校高学年の女子が夢中になるのは当然で、でも結局お金がないとね、というリアリストになるのは大人になってからで良い。想像することの楽しさ、その力を堪能して欲しい。2021/07/17
ラスカル No.1
11
バーネット3部作のうちの一冊、先日の「小公子」に続く2冊目。 本作の主人公セーラの逆境に耐え抜く力がテーマ。彼女の逞しい想像力が力の源泉。現実世界ではなかなかありえない展開ながら夢と希望を与える物語で、子供の頃に感じた緊張感とワクワク感が甦って、楽しかった。2021/09/21
K.
7
子供の頃、セーラの逆転劇のような話を想像を膨らまして読んだ。子供向けの名作、大人になった私はどんな風に読むのだろう?大人目線でセーラを見るのかな⁈と思っていたけれど、結果、少女に戻り夢中で読みました。子供の頃はどん底からお金持ちになったセーラの人生と人柄に憧れたけど、大人になった今は、どんな境遇でも品格を保ち気高く生きるセーラの姿に惹かれました。魔法のような素敵な事を想像する力、大人の女性にも必要です。 大好きだったバーネット作「秘密の花園」も再読したい。 カバーの絵の綺麗な色彩に魅力されお借りしました。2022/01/29
ちゃんあや。
6
大好きな名作を色んな翻訳者で読み比べてみようキャンペーンしてみた。この翻訳者さん、読みやすくてとても好きだった。やっぱり、セーラは強くて賢くて出来る子である。状況が一変するあの魔法の夜の場面が忘れられない。2024/02/26
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