内容説明
19歳の坂木錠也はある雑誌の追跡潜入調査を手伝っている。 危険だが、生まれつき恐怖の感情がない錠也には天職だ。だが児童養護施設の友人が告げた出生の秘密が、衝動的な殺人の連鎖を引き起こし……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
191
★★★★★★☆☆☆☆ダークな雰囲気に包まれた道尾秀介のサイコ・サスペンス。児童養護施設出身でサイコパスを自認する錠也は、二十歳を前に自身の出自とそこに隠された悲しき秘密を知る。彼が初めて〝恐怖〟を覚えた時、その目に映ったものとは…。本格ミステリなら物議を醸しそうなあのトリックは面白く、「八」や「三」など違和感ない所から始まる章番号のギミックも計算され尽くしている。ただ、逆にいえばここが驚きのピークで、暴力的な描写に頼ったラストにはやや物足りなさを感じた。読後「サイコパス 偉人」で検索した結果にまた驚いた。2021/11/01
KAZOO
172
久方ぶりに道尾さんらしい作品を堪能しました。主人公は週刊誌の記者をサポートしている少年で、いわゆるサイコパスです。自分の生い立ちなどの絡みや母親を殺されたということなどから話が続きます。しかしながら途中から急展開ということで今までにはなかった感じでだまされた、というか複雑さなどで私にとってはかなり印象深い作品でした。続きが出てくるのでしょうか?2022/11/11
ソルティ
157
サイコパスばっかり出て来てかなりヤバい話。こういう殺人をなんとも思わない人はどう生きていくんだろうな?この主人公はサイコパス的な衝動を抑えるように生きている。でも皆がそうではないから、そういう人たちは社会に出せないよね?島でバトルロワイヤルしてやってくしかない?せめて発動しにくくなるように環境を整えるしかないか?多様性と言えどこれは無理では?「実際に、歴史的な成功者や、大企業を興した人の中には、サイコパスがたくさんいるのだという。心の痛みを感じにくいので、彼らは余計な感情を挟まずに物事を考えられる。」2026/05/24
toshi
115
2018年の長篇ミステリー。あの問題作「向日葵の咲かない夏」以来、道尾氏の大ファンなので、本作も読むのを楽しみにしていました。主人公は自他共にサイコパスと認める19歳の坂木錠也。今迄知らされていなかった実の父親のことを知ったことから物語が展開して行きます。果たして錠也の運命は如何に?本書の真骨頂は中盤からで、その叙述トリックは神がかっています。一種の倒叙ミステリーとも言えますが、道尾マジックが炸裂しております。私は同じくサイコパスを扱った倉井眉介氏の「怪物の木こり」を少し想起しました。二度読み必至です。2026/02/01
相田うえお
114
★★★☆☆21068【スケルトン・キー (道尾 秀介さん)】読みだしてからしばらくは順調に読み進めてたんですがP.172で『ん"!?』一気に頭が混乱〜!ま、すぐに『ははぁあ、そういうことなのかぁ〜』とはなったんですけどね。本作品、『う"っ!』『ひぇ〜』『あうぅ』『っちゃー!』『むひょー!』なんだよ、感嘆詞ばかりじゃね〜か!結局、どんなストーリーなんだよ!って思うでしょ?でもね、ずーっと唸って読んでる感じなんですよ。目を覆いたくなるシーンか多いので、そうなってしまうんです。これは要注意作品かもしれません。2021/07/21




