木乃伊(ミイラ)の都

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木乃伊(ミイラ)の都

  • 著者名:金澤マリコ
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 光文社(2021/06発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334914080

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内容説明

十六世紀の長崎。十歳の次郎丸は、ある日、貿易商ペドロに誘われ、貿易船を見学することに。しかしそれは罠であり、次郎丸は奴隷として売られ、母はペドロの妾となったことを知る。奴隷として働き一年が経った頃、嵐により船が難破。次郎丸は命からがら生き延び、エジプトでミイラ職人と出会う。ある時、大量のミイラを注文する商人がペドロであることに気づき、復讐の炎を燃やすが……。壮大なスケールで描く歴史冒険ミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ayako

29
16世紀の長崎、10才の次郎丸は宣教師を通して南蛮文化に触れ、まだ見ぬ海外諸国に憧れを抱く。しかし言葉巧みに貿易商に騙され、家族共々奴隷となってしまう。船に乗せられ、エジプトからポルトガルへと渡った次郎丸は復習を誓う。壮大なストーリーで楽しめた。宗教の違いによる差別や各国の文化が丁寧に描かれていて、この時代を横の繋がりから見る事もできた。特に、ミイラをはじめとエジプト文化が興味深かった。2021/08/03

rosetta

23
★★★✩✩うーん、これって大人向けの本だったんだろうか?戦国時代九州からさらわれ奴隷になった少年次郎丸の冒険。強欲で残忍なポルトガルの商人に騙されて船に載せられたが難破して海賊に救われ、流れ流れてエジプトへ。ミイラ職人の弟子になる。ミイラが薬品、装飾、見世物として人気のヨーロッパ、ポルトガルに呼ばれる。そこでかの仇の商人に復讐するのだが。商人の悪役ぶりが中途半端で憎みきれない。隠れユダヤとして異端審問にかけて復讐を遂げると言うやり方もスッキリしない。これじゃまるで異端審問が正義みたいじゃないか。2021/08/19

あっちゃん

22
戦国の世に奴隷として海を越えた少年、家族を引き裂いた貿易商への復讐は叶うのか?という帯の煽り文句通り(笑)スケールがデカい割にページ数が少ないので、ちょっと損をしている感じ!内容は良かったので、もっとボリュームあってもいいのになぁ( ̄▽ ̄)2022/08/10

みいやん

10
ざっくり言えば復讐劇。それに金澤さんらしく異端審問がからみあう。ミイラに関してはおもしろかった。2021/07/28

ga

8
島原の南端・口之津から始まりインドのゴア(ポルトガル領だね)、エジプト、ポルトガルと一気に駆け巡る大スペクタクル!と言いたいとこだが惜しい。舞台もキャラもエピソードも過酷でエキゾチックで且つ根底に復讐だから面白くない訳ないのに、ストーリー展開だけで終わっちゃった感じ。本当に勿体ない。少年マンガ連載、ネトフリオリジナルドラマ化、もしくは山本一力のジョン・マンシリーズのボリュームと筆力での「ジローマル」を読みたい。滅茶苦茶いいネタ入ってるから資金潤沢での実写もしくはNHKでアニメを制作して欲しい。2021/10/05

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