なりたくて妖精になったわけじゃない

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なりたくて妖精になったわけじゃない

  • 著者名:田中経一
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 光文社(2021/06発売)
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  • ISBN:9784334914073

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内容説明

地下アイドル界に新グループ「ティンカーベル」が誕生した。プロデューサーの奇抜な戦略で注目を集めるも、時を同じくして業界内で連続殺人事件が起こり、メンバーも1人ずつ姿を消していく――。少女はなぜ消えた? 「ティンカーベル」は存続できるのか? アイドル、運営、ヲタク……それぞれの過去が交錯する、一気読み必至の地下アイドルミステリー。アイドル番組の演出家の著者だからこそ描ける、業界の真に迫った意欲作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

79
★★★☆☆地下アイドルグループとそのアイドルを売り出すプロデューサーの話。5人組アイドル【ティンカーベル】。彼女らに再起をかけるプロデューサーの松尾だがひとりまたひとりとメンバーが失踪する。他のアイドルグループでは自殺や殺人が起こり…◆アイドル、運営、ヲタク。3視点がバランス良く描かれる。成功するのはひと握りの業界でもがくアイドル。そんなアイドルを育てたいガチ恋勢のファン心理。そしてどうやれば注目浴びるか画策する運営。一応ジャンルはミステリのはずだけど、ミステリはむしろ飾りでアイドル業界本って感じの作品。2022/02/20

yumiDON

21
地下アイドル「ティンカーベル」、デビューし徐々にファンを増やしていく彼女たちだったが、1人またひとりと姿を消していく…というミステリー(?)。地下アイドルの裏側がそれこそドキュメンタリーじゃないかと言うほどのリアリティで描かれていて面白い。ただ、リーダビリティはあるものの、最後まで読んで心が動かなかった。驚きでも悲しみでも共感でも何でもいいが、私は本を読んでいて何かしら心を揺さぶられたい。でもこの本は不思議とそれがほぼ無かった。破綻もしていないし、面白いのだが、相性が悪かったのかもしれない。残念。2023/04/15

syaru

5
地下アイドル業界を元にした物語。ミステリー仕立てで進むストーリーも魅力的だし、馴染みのない業界のことも知れて面白い。地下はただ単にアイドル業界の下位世界というだけでなく、メンバーもファンも傷を負った者が多い。そんなアイドル達だからこそ成長をみるのが面白いし、メンバーとファンの互いの凸凹が一致したときに、最高のステージが生まれるという言葉が印象的。そう考えると、人気の多寡だけではなく、いかに自分と相性のあう相手が見つかるかどうか。そんな需要が地下アイドルにあるというのは目を見開かされた本だった。2021/09/22

jolly

2
地下アイドルななにか。死んだふたりのほうもちゃんと片付けてよ… 2021/10/08

りりぃ

2
図書館本。金10かナイトドラマ枠の連ドラで見たくなるような話だった。地下アイドルのプロデューサーの周りで起こる連続殺人事件とグループメンバーの失踪。みんな過去に何か抱えてそうで誰も信用できない感じが好みでした。松尾、豊原、貴島のようなファンは現実にもたくさんいるんだろうな。2021/10/02

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