内容説明
女性初、黒人初、アジア系初のアメリカ副大統領、初の自伝! ――ジャマイカ出身の経済学者の父と、インド出身のがん研究者の母の間に移民の娘として生まれた彼女は、いかにして「ガラスの天井」を打ち破ってきたのか? どのような知恵と判断力とリーダーシップで、数々の難題に対峙していくのか? 本書ですべて明らかに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
209
トランプ前大統領とは真逆の政治家カマラ・ハリスが副大統領になったので、興味を持ち読みました。彼女の知性、真面目さ、有能さは伝わってきますが、副大統領になってからの内容は含まれていないので、面白みには欠けます。4年後、ガラスの天井を突き破り、彼女が女性初の米大統領になることは、ありますでしょうか? https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/97843349624872021/08/13
Willie the Wildcat
70
著者の礎が滲むハワード大学進学、転機はレニSF市検事との改革推進。SF地方検事、CA司法長官、WH司法長官拒否を経た上院議員。CHIRLAでの講演が非常に印象的。出自を踏まえた思いが滲む。もう1点挙げるなら、上院情報委員会でのCIA長官質疑の場面。ポンペオ/ハスペル両氏。前者気候変動、後者拷問是非、著者の視点に同感。一方、各種Controversial事項で垣間見る著者の立ち位置、リベラル。全てに同感はできないが、有言実行の実績に敬意。VP就任過程の記載がないのは残念だが、今後の成果と活躍を注視したい。2021/08/07
中玉ケビン砂糖
57
「この国のトップがdickとbushで出来ているなんて、ジョークだとしてもタチが悪いね」とは皮肉の名手だった作家ヴォネガットの恨み節だが、それも今は昔(であってほしい)。色々な「史上初」尽くしの副大統領。まず司法を志して地方検事からキャリアを積みついに「バイス」にまで上り詰めた彼女は、幼い頃から無数の多彩な文化(時としてかなりヒップな)と親しみながら育ったことが窺い知れる(他に政治家の自伝を読んだことがないので「盛り」なのかどうかはわからないけど)。ジャクソン5の好みの意外さから運命の人との出会いや2021/12/02
みなみ
25
米国副大統領のカマラ・ハリス氏の自伝。信念を持って、「人々のために」を羅針盤として奔走する姿は格好いいし、被害者に寄り添うために自分の力で制度を変えていくところに尊敬。政治家らしく言葉の大切さに言及したところが心に残った。「言葉には、人を励ます力もあれば、人をだます力もある。心を慰める力もあれば、傷つける力もある。よくも悪くも、言葉には人を行動に駆り立てる力がある。これほど大きな力を秘めているからこそ、思慮深く性格に言葉を発することは、権力をもつ人間の義務といえる。」2021/11/05
鬼山とんぼ
7
大統領選出馬前に出版された自身の半生記。その時点でご自身が副大統領となる想定はしていなかったろうが、80年以降に蓄積された米国社会の垢を削ぎ落す役を誰に振るべきかという点では、この人がベストと感じている。40年前のインフレ期、私はM・フリードマン流の小さな政府を信奉していたが、やがて共和党政権の粗雑で独善的な政治に愛想をつかすに至った。別の国で生まれた移民同士の両親、公民権運動にベビーカーで参加していたこと、その後法律家として正義感に基づく赫赫たる戦歴、お見事というほかない。再出馬を願いたい。2022/01/19
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