この社会の歪みと希望

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この社会の歪みと希望

  • ISBN:9784476033991

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内容説明

知の巨人・佐藤優と、雨宮処凛(作家・活動家・反貧困ネットワーク世話人)が、教育・差別・新型コロナ禍等をめぐり、とことん語り合った初の対談集。困ったとき「助けて」と言える社会、生きることが無条件に肯定される社会を求めて……。「根拠のない楽観は危険だ。しかし、いたずらに悲観する必要もない」。

目次

まえがき 雨宮処凛
第1章 コロナ禍が浮き彫りにした社会の歪み
第2章 教育という光
第3章 「相模原事件」が突きつけるもの
第4章 貧困問題と政治の現場から
あとがき 佐藤優

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

60
【眼前の苦しんでいる人を見過ごせない】「相模原事件」が私たちに問うこと、貧困者が貧困者を叩く不思議などを、元外務省主任分析官と反貧困ネットワーク世話人が語り合う。2020年に行われた4回の対談を書籍化。雨宮は書く。<佐藤さんは真剣に話を聞いてくれて、一緒に考えてくれる。そして心を痛めているのがわかる。「心を痛める」。この国の「偉い」とされている人たちがなかなかしないこと/痛める前に「自己責任では」としたり顔で言う人たちに慣れてしまった私は、佐藤さんが「優しい」ことに、出会った当初、戸惑いすら感じた>と。⇒2024/03/08

羊山羊

7
佐藤氏と雨宮氏の対談。佐藤氏、めちゃくちゃ公明党押してるけど大丈夫ですかね。国家主義、優生思想(やまゆり園事件)、政治と協力する姿勢などのお決まりの話題が並ぶが、現場で戦い続ける雨宮氏の言葉を佐藤氏が引き出して形にしてゆく過程はちょっと心地いい。両氏のファンにはオススメかもしれない。2021/10/02

Happy Like a Honeybee

5
世間の評価を鵜呑みにせず、自分の頭で思考する事を15歳で学んだ佐藤優氏。 教育力を身に付けた人が戦争で生き延びれた、ご両親の実体験に基づきます。 第3章相模原事件が興味深かったです。 やまゆり園事件の主犯者は裁判の過程ですら、両親の供述調書が朗読されていない。 発達障害を指摘する専門家もいるが、掘り下げられず判決が確定。 事件の真相に闇を感じてしまいます。2021/08/14

れいまん

3
佐藤優氏と雨宮かりん氏の表題がテーマの対談 雨宮氏の行動を聞きながら佐藤氏が雨宮氏の解説をする 雨宮氏本人も言葉化出来ない部分を補っている お二人の認識は、「日本の若い世代は、自己肯定感が低い。支援の第一歩は、自己肯定感をいかに持たせてあげるか」 貧困支援の現場でも、自己肯定感の低さを感じる。 ちまたの辛い生活は何でも自己責任論が横行する現代ではとても貴重な提言と思いました。2021/06/23

中林助手2

2
国難というべき状況の中で政権が一番やってはいけないことは社会に分断を作ること。2022/06/19

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