内容説明
知の巨人・佐藤優と、雨宮処凛(作家・活動家・反貧困ネットワーク世話人)が、教育・差別・新型コロナ禍等をめぐり、とことん語り合った初の対談集。困ったとき「助けて」と言える社会、生きることが無条件に肯定される社会を求めて……。「根拠のない楽観は危険だ。しかし、いたずらに悲観する必要もない」。
目次
まえがき 雨宮処凛
第1章 コロナ禍が浮き彫りにした社会の歪み
第2章 教育という光
第3章 「相模原事件」が突きつけるもの
第4章 貧困問題と政治の現場から
あとがき 佐藤優
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊山羊
7
佐藤氏と雨宮氏の対談。佐藤氏、めちゃくちゃ公明党押してるけど大丈夫ですかね。国家主義、優生思想(やまゆり園事件)、政治と協力する姿勢などのお決まりの話題が並ぶが、現場で戦い続ける雨宮氏の言葉を佐藤氏が引き出して形にしてゆく過程はちょっと心地いい。両氏のファンにはオススメかもしれない。2021/10/02
Happy Like a Honeybee
4
世間の評価を鵜呑みにせず、自分の頭で思考する事を15歳で学んだ佐藤優氏。 教育力を身に付けた人が戦争で生き延びれた、ご両親の実体験に基づきます。 第3章相模原事件が興味深かったです。 やまゆり園事件の主犯者は裁判の過程ですら、両親の供述調書が朗読されていない。 発達障害を指摘する専門家もいるが、掘り下げられず判決が確定。 事件の真相に闇を感じてしまいます。2021/08/14
ishii.mg
1
創価学会、公明党に近接以後の佐藤の本に初めてふれた。佐藤の出自から、キリスト者としての覚悟から雨宮から公明党まで分け隔てなくつきあうところが面白い。しかし、政治家としての共産党や、れいわ、民主党の流れを汲む者たちとは交わらないのだろう。不思議なところだ。政治や行政は手段なのでそこを上手に使うことができないやからはダメということか。2022/01/10
Ted
1
'21年6月刊。△2021/12/01
NATSUMI
1
自己責任論、格差社会、能力ある人が金儲けに走る資本主義に、日本の未来に絶望している。子どもを作るのも迷う。解決策が書いてある本ではないけど、自分ができることをやろうと思った。働いて、勉強し続けよう。人のためになろう!「大学は大学に行けなかった人たちのためにある」は覚えておこう!2021/11/16