内容説明
1900年刊行。明治に入って初めての実話怪談集か。ちょうど百話、怖いのはむろん、珍しい実話も。名古屋近辺や熊本の話も。名手による初めての現代語訳で、読みやすく、怖さも一段と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃる
7
百話もあれば、なかなかバラエティーに富み芸妓が僧侶に惚れて、自分は自害し僧侶がふらふらしだすと叱咤しに現れたおかげで、出世したという似た話など、御愛嬌だろう。因果応報とはいうものの、化けて出る相手が違うだろうと言いたくなる話もあり。面白い。とはいえ、横恋慕したり、盗みを働いたり、やはり幽霊が出てきて悪事が暴かれる定番がスッキリする。2025/02/20
qoop
7
志村有弘氏による現代語訳版。明治期の実話を中心とした百話の中では、特に西南戦争にまつわる怪談や囚人の談話などが興味深かった。読みながら聞き知った印象も受けたが、典型的な因縁話が多いせいだろうと流していた。しかし訳者あとがきに至ってようやく、他書で原文を読んでいたと気づく。迂闊だったなあ。2022/07/18
オールド・ボリシェビク
2
1900年(明治33年)に刊行された「古今実話 幽霊一百題」が元本。その前年に行われた百物語の会での話を収録したらしい。編者の志村有弘氏が現代語訳した、幕末から明治期の幽霊談をまとめている。西南戦争での話も多いのも時代ゆえだろうな。怖いとか怖くないとかではなく、これらの幽霊談の背景にある時代に思いを馳せたいものだ。2024/12/10
喜木海弐
1
同じような形式の話が多かったように思う、そういう点では現代の2ちゃんねるの怖い話に通ずる所がある。 基本は女の嫉妬で化けてでたり、金のために殺した相手が現れたりする話ばかりだった。2021/09/06
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