内容説明
「悩める人々を救う、裏社会の掃除人がいるらしい」
大正十年、文化隆盛に華やぐ東京。姿を消した最愛の姉を捜す少年・小野寺勇はそんな噂を追い、一人の男に辿り着く。妖しく人を魅了する紳士、若槻・ウィリアム・誠一郎。勇は掴みどころのないウィルに翻弄されつつ、姉捜しを依頼した。大きな秘密を抱えながら……。そして事態は帝都を揺るがす大騒動へ発展する。
注目作家・徳永圭が講談社タイガに大正冒険譚をひっさげて初登場! カズアキ氏による妖艶な表紙イラストにも要注目。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
21
さくさくと♪勇さん同様に、すっかり騙されたぁ^ ^楽しみました。続編出たら読みます、メンバーの皆さん個性的でステキ。2022/08/06
きょん
18
大正が舞台の悪を暴く「裏社会の掃除人」。失踪した姉を探す小野寺勇が彼らと知り合い、新興宗教がらみの犯罪を暴いていく。つかみどころのないクオーターの所長と変装名人の美女、天才肌のメカニックと個性豊かなメンバーで漫画原作とかによさそう。2021/06/29
きたさん
18
裏の社会で行われる悪事を成敗する闇の組織を舞台にしたお話。荒唐無稽というか作り物感が出てしまいやすい設定を、大正時代という時代設定にしたことで逆にリアル感が出ていたのかな、と思います。いい意味で無難な作品。2021/06/27
あゆ
15
大正10年、姿を消した姉を探すために小野寺勇は「悩める人々を救う裏社会の掃除人がいる」という噂からある男に辿り着く。彼に姉探しを依頼するが勇自身にも秘密があって。掃除人達のキャラが良く楽しく読めました。勇君はもう少し色々考えようかとも思いましたが。まだまだ続編がありそうな終わり方かな?2021/06/25
み☾ ໋
11
大好きな大正時代( 大正十年 )のお話です。 表紙が大好きなイラストレーターさん( カズアキ様 )だったので手に取りました。急にいなくなった姉を探しに東京へ出てきた男の子が『掃除人』を名乗る方々と関わるうちに大きな騒動に巻き込まれるお話です。 主人公が少し考え無し過ぎるかなと思いましたが、考えの読めないウィルといいコンビで全体的に見るといい塩梅に思えました。 状況が2転3転するので常にハラハラドキドキです。 それぞれのキャラを深堀する続編出て欲しいな🤭 少しレトロでモダンな雰囲気の素敵なお話でした。2022/08/06