文春文庫<br> 世界を変えた14の密約

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文春文庫
世界を変えた14の密約

  • ISBN:9784167917159

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内容説明

私たちの過去、現在、そして未来はすべて企業が決めていた!

イギリスを代表するジャーナリストが世界のタブーを徹底追及。英BBCが番組化し大反響!
日本では単行本刊行当時、「林先生の初耳学」(TBS系)で紹介され、話題になった書の文庫化。

【現金の消滅】
1998年、スタンフォード大学。のちのペイパル創業者達が出会い、始まった。

【熾烈な格差】
2009年、中間層消滅を予言した銀行家。富裕層OR貧困層ビジネスへと舵が切られた。

【ダイエット基準】
ダイエット関連業界の儲けのために、BMIを27から25に引き下げ、肥満人口を増やす。

【買い替え強制の罠】
1932年、電球の寿命が6カ月に決められる。アップル製品のバッテリー問題も。

【フェイクニュースの氾濫】
1981年、マードックとサッチャーが取引。有名メディアが買い取られる。

ほかにも、【投機リスク】【租税回避のカラクリ】【薬漬け】【改革されない働き方】【新自由主義の誕生】【企業の政府支配】【AIに酷使される未来】【知性の取引】【21世紀のインフラ】にまつわる密約など。

解説・佐藤優 

※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

92
私は政治がらみのはなしかと思っていたのですがまるっきり異なっていました。個人や企業間での最初の接点がその後どのような効果をもたらしていったのかをかなりきめ細かく説明してくれています。いまでは当然のことであると考えられますが最初の段階ではかなり決断が必要だったということなのでしょう。2021/08/24

あきら

20
点と点がつながるような世界を俯瞰で見れるような本です。陰謀論みたいな話ではないです。 それと同時に、知ったところで抗うことのできない無力感に苛まれます。 特に洗車の経済の話は、想定される未来がもうきてることを知らせているようで、怖い。 2021/07/25

菫子

17
面白かったです。4〜5年前に出版された本なのでほとんど知ってる内容でしたが。いまでは全世界の人が名を知るに至ったファ◯ザーが出てくる箇所などはとくに現実味がありました。2021/07/25

Katsuto Yoshinaga

16
「現金消滅-98年のペイパル創業者たち」「格差-富裕層と貧困層ビジネスへの二極化」「製品寿命-意図された製品寿命」等々、それぞれのボリュームは少ないながら、衝撃的で刺激的、非常に面白いルポである。特に「租税回避のカラクリ」と「働き方が改革されない理由」「権力を持つのは誰か」を中心に随所で描かれているコンサルティングファームの連中に関する記述が興味深い。社会貢献を標榜したがる企業の租税回避の実態、私の周りにも時々見かけるファームのアホの背景、腹立たしく感じていたことを紐解いてくれた。(コメに続く)2021/09/12

こひた

8
BMIが保険会社主導の話をきっかけに知って。キャッシュレスで闇市場を制御しやすくなる言説を額面通り理解してたが,闇経済でしか働けない層が残るのは変わらないし,支払い抵抗を下げたり金融界に反社会的な権力が取り入るきっかけになったりキレイなことだけではないなと。タックスヘイブン東アジア主導説は黄禍論的というか,金は出しても口は出せてるか?と疑問で結局西側第一地域の方が強かでは。貧富の砂時計化は伝わりやすい表現。著書のあとに出た製薬やフードメジャードキュメンタリーみても読みやすさとまあまあの正確性を両立してそう2021/09/01

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