内容説明
STEMガールズの科学エンタメ小説。
【Science(科学)】、【Technology(IT技術)】、【Engineering(工学)】、【Mathematics(数学)】が得意な4人の女の子が、
知力とひらめきで不可解な事件のなぞを解き明かす、痛快エンタメストーリー!
主人公マリーは何でも分解して仕組みを知りたがる12歳の女の子。
夢は、車いすで生活するママが快適に暮らせる家をプレゼントすること。
毎日、裏庭にある小さな発明小屋で、機械の分解と組立にあけくれている。
そんなある日、世界的大企業のサイエンスキャンプに特別に招待され、
ロボットのプログラミングコンテストに参加することになった。
気の合う仲間もでき、最新設備のそろったキャンプで、夢のような時間を過ごすマリーだが、周囲で不可解な出来事が次々と起こっていることに気づき、事件の渦に巻きこまれていく・・・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
76
YA。機械を分解したり発明したりすることが大好きな女の子が、ある大手企業の特別キャンプに招待される。世界中から集められた天才少年少女と一緒に、最新技術の研修を受ける。しかしそこにはある陰謀が隠されていた。世界的に使われている情報システムのアップデートに隠された罠。主人公の少女は仲間とともに立ち向かう。▽読了していたのに記入漏れ返却済み、なので登場人物の名前を忘れた。巻頭に登場人物紹介があったので問題なしなはず。2022/04/26
joyjoy
9
世界的企業バンスピラミッドの想像もつかないテクノロジーに囲まれたなかに、枯山水の庭があることになんだかホッとした。しかし、この庭の手入れは誰がするのかな?ロボット執事のロバトラー?それともお手入れ不要?自分にとっての枯山水に当たるものがあるだろうかと、ちょっと考える。工学が得意なマリーのアイデアノートが、スマホとかではなくメモ帳というのも意外だけれど面白い。テクノロジー一辺倒ではなく、どこでもバランスが大事だね。原題”Marie Curious,Girl Genius:Saves the World" 2023/01/07
くぅたん
9
何でも分解してみたくなる工学大好き少女マリー。優秀な子だけが参加出来る科学キャンプに参加したが、主催者の社長に、参加者の中にスパイがいるといわれたり、なにやら裏がありそうで、、、。仲間たちと正義感と科学力で立ち向かう。2022/07/31
Midori Matsuoka
8
「分解系女子」ってのがおもしろいなあ。書名どおり色々なものを分解したりオリジナルの発明品を作るのが大好きなマリーは世界的に有名な大企業バンス社主催のサマーキャンプに招待される。そこでは夢のような最先端技術を学んだり体験できたりする一方で、何やら不穏な動きが…。 理系女子たちが特技をいかしてチームワークを発揮したり、大人の大きな力に抗う姿勢は読んでいて清々しかった。 科学技術の危うさや、テクノロジーが重視されつつも友情や思いやりのような人間的な部分もうまく描かれていて、とても読みやすい物語だった。2022/05/19
izw
6
マリーは、何にでも好奇心をもち、機械を何でも分解してしまう女の子が、ロボット制作に熱中する天才少女。そのマリーが世界中の機器に組み込まれているOSを提供する企業が主催するロボットコンテストに招待される。そのコンテストを巡るミステリーが展開する。現時点の現実の世界でも実現できそうな技術を使って、あり得そうなストーリーが展開する。その軽快なテンポが心地よい。2021/09/27