内容説明
原著(第3版)の4人の著者たちはいずれも、コンピューティング史を世界的にリードする研究者であり、本書は1996年に出版された初版以来、米国の大学における授業(コンピュータの歴史、インターネットの歴史、メディア史など)では定番の入門教科書となっている。
日本では1999年に出版された初版の翻訳以来、およそ20年ぶりの第3版(新訳)となる。本邦訳には、訳者による解題と日本語文献リストを追加した。コンピューティング史に関心のある読者には必読の一冊である。
〔原著〕Computer: A History of the Information Machine,3rd Edition, Westview Press,2013.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
7
図書館にて。プログラミング言語史を目当てに借りたが、もっと古い話が多かった。目論見が外れたのではなく、問題の根がもっと深かったのだった。類書と異なり、オフィス機器としてのコンピュータについての言及があり、なかなか知りづらい事柄なので勉強になった。1959年でもIBMの収入の大半はパンチカードから得ていた、という事実には驚かされてしまう。あと、つい昨日まで工学分野などでは縮尺モデルによる「アナログ」なシミュレーションが行われていた。2021/06/17
薫風
3
第四の産業革命と言われる情報通信、その中心を担うコンピュータとインターネットがどのように技術開発され商用化されたのか、網羅的かつ詳細に述べたレビュー書籍。この破壊的なイノベーションを起こした経緯からは学ぶものが多く、特にIBM,Microsoft,Appleが生み出したパーソナルコンピュータの開発戦略は素晴らしいなと思います。参考文献も豊富なので、興味のある分野から手に取ってみようと思います。2025/09/21
takao
2
ふむ2021/04/26
むっく
1
序盤のコンピュータ以前のお話がとても興味深い。後半はなかなか入ってこず流し読み。
k inoue
1
今では当たり前に存在しているコンピューターが無い時代の事を知れたのがとても大きかったです。当然その時代は全て手書き、手計算を行っているという現代だと学校の中ぐらいしか再現されていない環境だったのが、アナログ計算機が発明された事でいかにして自動的に計算を行うかという目標が生まれ、さらには文字処理についても癖が出やすい手書きに頼らず機械で出力できるようにするという流れはとても新鮮でした。現在の出入力も気づいたら全く違う方法が生まれているのかもしれないと考えさせられました。2021/07/28




