未踏

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未踏

  • 著者名:高柳克弘【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • ふらんす堂(2021/06発売)
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  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781401652

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内容説明

◆ふらんす堂電子書籍1000円シリーズ

◆形成の可能性を攻め続けることが形式への最大の礼儀

やがて高柳君は、波郷や湘子がそうしたように、青春詠の時代を遠い故郷として捨て去り、見晴るかす荒地に足を踏み出すだろう。しかし、高柳君の目には、そこに私たちには見えない俳句の沃野が広がっているのだと信じたい。彼自身が選んだ「未踏」の句集名が何よりも彼の決意を示している。
(序より・小川軽舟)

◆自選10句より
ことごとく未踏なりけり冬の星
つまみたる夏蝶トランプの厚さ
うみどりのみなましろなる帰省かな
どの樹にも告げずきさらぎ婚約す
キューピーの翼小さしみなみかぜ
くろあげは時計は時の意のまゝに
紙の上のことばのさびしみやこどり
秋草や厨子王にぐる徒跣
あをぎりや灯は夜をゆたかにす
洋梨とタイプライター日が昇る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cell 44

3
「つまみたる夏蝶トランプの厚さ」「うみどりのみなましろなる帰省かな」「秋の暮歯車無数にてしづか」「枯るる中ことりと積木完成す」「蕪煮てあした逢ふひといまはるか」「缶詰の蓋に油や冬の滝」「キッチンにもんしろてふが落ちてゐる」「只の石からすあげはが荘厳す」「天涯に鳥のかほある桔梗かな」「洋梨とタイプライター日が昇る」途中「なし」や「ず」といった否定の多さと、それによる空隙、空間の広さの示唆に特徴を見ようとしたが、後半その見方を改めざるを得ない、事物の独特の量感があった。2017/08/29

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