内容説明
なぜそこまで飢えるのか、なぜそこまで牙をむくのか――OZAKI。
世の中が狂乱のバブル経済に向かっていた1985年、時代に逆行するかのような孤高のロックシンガーが圧倒的な支持を得た。
83年12月にデビューし、92年4月25日に26歳で壮絶な死を迎えた10代のカリスマ・尾崎豊のことである。
今なお「I LOVE YOU」「15の夜」「卒業」「シェリー」「僕が僕であるために」「OH MY LITTLE GIRL」など、
短い生涯に残した楽曲はいくつもスタンダードとして愛され、生前を知らない現代の若者たちにも根強く支持されている。
その激烈な生とメッセージを、没後30年目を迎える2021年春、
実父や同志だった中村あゆみ、ダイアモンド☆ユカイなど尾崎をよく知る者たちの証言で構成する同時代ノンフィクション。
特に、84年のステージ上の骨折により表舞台から離れ、復活とともに急激に社会現象となった「1985年」を主軸に置き、
なぜ尾崎豊が求められたのか、時代の象徴となったのかを、混迷の社会背景を含めて丹念に紐解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かみーゆ
1
読みやすかったです。何回ビートチャイルドの話出てくるんだよみたいのはありましたけど、小山卓治の話なんてなかなか出て来ないもんね。坂上忍とかダイヤモンド☆ユカイも面白かったな。尾崎豊の評伝として悪くないとは思うんだけど、全体的にあと一歩足りないというか物足りないというか。ディスクガレージに振られるとことか面白いのに自分語りが中途半端なんだよね。取材先もなあ。キラーカーンもいいけどもっと話聞きたい人いるし。絶対無理なんだろうけど斉藤由貴とか浜田省吾とかさー。2022/10/17
Yoichi Shinkawa
1
尾崎豊の曲を聴きながら読む。感無量。2021/11/16
athnete10
0
約30年後に、2021年の〇〇として本になりそうな人、居るのだろうか。私はいないと思う。2021/07/25