講談社文庫<br> 美奈の殺人

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講談社文庫
美奈の殺人

  • 著者名:太田忠司【著】
  • 価格 ¥662(本体¥602)
  • 講談社(2021/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061857346

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内容説明

青春の夢と孤独を描く愛のミステリー。「だって、あの子人を殺してるんだよ」僕の17歳の夏を狂わせた、美少女の秘密! 姿を消した美少女、美奈の行方を追え! ――こんがり焼けた肌、すらりと伸びた脚と長い髪……。夕暮れの海辺で出会った美少女の名は美奈。彼女との出会いが、僕の17歳の夏を狂わせていく。2つの殺人、そして奇妙な誘拐劇……。得体の知れぬ陰謀に巻き込まれた、僕を待っていた事件の真相とは? 期待の俊英が放つ、青春の危険な香りに満ちた「愛」のミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

259
太田忠司さんの「僕の殺人」に続く第2作です。初期の著者の作品は、題名とかトリックとか細かい計算とか意外な犯人とかにそれ程こだわらない大らかな作風だと思いますね。17歳の傷心の青年がふらりと海辺にやって来て美少女・美奈と出会って彼女の家族が絡んだ複雑な誘拐殺人事件に巻き込まれて行く若者のひと夏の青春ミステリーですね。自暴自棄になり他人に対し攻撃的な気分の時に出会った美奈と愛を交わし金持の家族たちと接する内に最初は億劫だった気持ちが変化し絶対に真相を突き止めずにはいられなくなって人として成長して行くのですね。2023/01/08

ヨーコ・オクダ

22
17歳やったんか…最初に書いてあるのに、読んでるうちに忘れてた。というか、事件に巻き込まれて探偵役を担わされた「僕」が結構大人な感じがして。美奈の方は、お金持ちのお嬢っていう時点で普通の17歳感は消えてしもてるし。まぁ、おかげでうちの苦手な青春押しになってなくて助かった。ドライな家庭の息子の「僕」が、訳アリでウエットな家庭の娘「美奈」に関わる事件の真相を解いていく話。普通というラインからハミ出している、生きづらそうなキャラが何人も登場する。無理にラインの中で生きる必要はないけど、人殺めるのはアカンわな。2020/04/03

kagetrasama-aoi(葵・橘)

2
太田氏の長編ニ作目。一作目の主人公は中学生、そして今回は高校生!より青春小説の色が濃くなったような気がします。夏という季節もそれをより強くしているっていう感じです。私の好みは青春小説でありながらの本格推理なので、やや外れているんですが(ハードボイルド風味が強いかな!)……。未成年の飲酒とか煙草とかSEXが普通に語られているのも、時代と言えば時代なんですが、今読むとちょっとなぁ……って思います。家族と親子の愛情がテーマで、それは凄く胸に迫るものがありました。2015/04/01

茶々太郎

2
事件は暗いものであるのに読後感は清涼という、著者の原型が見られる作品。完成度は微妙なんだけどね。2014/12/05

お~い

2
傲慢?? トリックは何もなしって感じです。 ラストの推理はつじつま合わせの感じがした。 高校生がタバコとか飲酒、性的行為をしてるシーンがカッコ良いとか、 流行に乗ってるとかいう感じで書いてるんでしょうか? 読んでて嫌な思いしかしませんでした。2013/09/05

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