内容説明
2001年に刊行されたシリーズ1冊目の『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』のドイツ語版が、2018年ドイツ児童文学賞を受賞。ある日たいくつなキリンが書いた手紙により地平線の向こうに新しい友だちができ、その輪が広がっていくというユニークなシリーズの5作目です。
顔がこわいのでみんな逃げてしまって友達ができない、サメのサメ次郎が手紙を書きました。気ままに旅をするウミガメのカメ次郎から話を聞いた「コンブ林のプカプカさんへ」です。その手紙はプカプカに届いたのでしょうか?
知らない誰かに手紙を書く、それはその人を知ろうとする気持ちにつながります。返事がくるまでの時間も、さまざま想像をふくらませて楽しい時間です。「世界はひろいよ。あなたのこと、わかってくれる人、必ずいます。」作者のはじめの言葉です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
46
シリーズだとは知らなかった。気が小さいけれどとっても優しいサメ次郎。知らない相手に手紙を書いて、ドキドキしながらも期待しつつ、手紙を待っている姿が可愛かったです。手紙で広がる出会いっていいですね。2020/01/05
かおりん
23
気の小さいサメ次郎はカメ次郎に出会う。誰かと話せて嬉しいサメ次郎、手紙を託したくてもコッソリしか出来ない。せつない気持ちがため息となってポコポコ。知り合いが増えてつながり、サメ次郎よかったね。手紙のやり取りをしたくなった(予定ないけど)。児童書。2023/10/03
のり
15
手紙っていいよな〜。サメというだけで怖がられているサメ次郎を、怖がらずに友達になってくれたカメ次郎。 アザラシ配達員を尊敬しているザラシー配達員。ブカブカさんのキャラもいい。 高畠さんの絵も可愛い。2021/08/05
Naomi
10
たしか新聞で紹介されていた本。サメ次郎くん、控えめでかわいい。海の中でいろんな物語があるね。みんな、いいヤツだなぁ。2019/12/30
遠い日
9
「偕成社おはなしポケット」は好きなシリーズ。これは岩佐めぐみさんの「クジラ海のお話」シリーズ。いちばん新しい巻から読んでしまいましたが、じゅうぶん楽しめました。サメ次郎、いいやつなんです。サメ次郎の周りの人々(魚達だけれど)も、気のいい人(魚だけれど)ばかり。自分を出し切れない気の小さいサメ次郎でも、周りのフォローが嬉しくもありがたい。クジラ海の仲間たちを知るために、シリーズぼちぼち読んでいこう。2019/09/04