文春文庫<br> 泥濘

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文春文庫
泥濘

  • 著者名:黒川博行【著】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 文藝春秋(2021/06発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167917005

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内容説明

「疫病神」の最強バディ、凶弾に倒れる!
桑原・二宮コンビの新たな標的はワルの警察OB。「週刊文春」連載で警察の腐敗に斬り込み大反響を呼んだ『疫病神シリーズ』第七弾!

※この電子書籍は2018年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

124
今回も主人公の一人のヤクザが金儲けの種を持ってきます。新聞記事にもなったような話で、暴対法でしのぎが少なくなった暴力団が、警察OB組織を巻き込んでの話です。今回も主人公の二人は殺されそうになりますが、最終的にはどうやら自分たちの思惑に近い結末となっています。うまい具合になっていますがどこまで続くのやら・・・・。2024/08/11

あすなろ@no book, no life.

116
桑原のイケイケ感が際立つ疫病神シリーズ第七巻。計578頁は些か長い感もあるが、読み切れてしまうのがこれまた黒川氏作品。冒頭で書いたとおりイケイケ感が凄いが、果たして桑原の今後はどうなるのかが結びとなる。本シリーズの転の巻となるのかな。ストレス発散には或る意味良いであろう。相変わらずやしきたかじんがBGMに似合う、コテコテヤクザ奇譚小説でした。2023/02/11

五右衛門

81
読了。ぬかるみ と読みます。やくざ、警察ОB、現役警察深い田んぼの中でどつきあいしている様な。殺って、殺られて。しかもいつも以上にイケイケ桑原様、いつも以上に金に執着二宮様、いつも以上に込み入ったシノギ。各キャラが分かりやすすぎてハズレ無しに面白かった。一気読みでした。けれども終盤の妙な雰囲気。どうしたのかな。桑原様おとなしく隠れたままで。「今どこじゃ。飯くうぞ。」嫌やけど元気でいて欲しいです。俺も変人やろか。絶対次も待ってます。2022/09/06

coolgang1957

57
シリーズものみたいですが、図書館の新着棚にあったのでつい借りました。いやはや大阪には悪いヤカラがいっぱいで、なじみある場所や道やらにもワルがいっぱいで、よくこんなところに住んでるなぁと、思われそう😅5作目は映画化されてるみたいだけど、同じように映画化されたらと思いながら読みました。二宮くんのキャストは難しいなぁ。今、大阪弁を喋れるちょっとヘタレだけど芯のある演技できる俳優って誰ですかね🧐大昔なら田宮二郎辺りかとも思ったが関ジャニ横山くんがベターですね(今日のレビューは大阪弁をあえて封印😆)2021/08/07

ホークス

49
元本は2018年刊。大阪ノワールの人気シリーズ。主人公二宮はカタギながらヤクザを使って建築現場のサバキをしている。イケイケ極道の桑原に、嫌がりながらも結局は頼ってしまう。今回は福祉ビジネスに寄生する元警察やヤクザ、そこに繋がるオレオレ詐欺グループから金を引っ張ろうとする。悪の世界にも僅かな道理や人情がある様子は、煎じ詰めれば一般のビジネス社会と同じ。著者はキレイ事を振り回さないからストレス無く読めて大満足。大河ドラマ『鎌倉殿』も今は『アウトレイジ』状態で、ここから北条政子姐御の『極妻』色になっていくだろう2022/01/24

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