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内容説明
自称知識知人の無知・無見識をあぶり出す。
「最も危険な論客」が衆愚社会を撃つ!自称知識人たちの無知・無見識を容赦なくあぶり出す“劇薬”。
たとえば話題になった「表現の不自由展」については、こうして一刀両断。〈議論の中心にあるのは慰安婦を象徴する「少女像」だが、これ、いつ表現が不自由になったのか。少女像はソウルの日本大使館前に二〇一一年から堂々と設置されている。しかも公道にである。(中略)こうした少女像のどこが「表現の不自由」なのか。津田大介ら破廉恥な運動家連中がわざわざここで表現の不自由を作り出したのだ。ありもしない交通事故を作り出す「当り屋」商売と同じである〉(本文より)
返す刀で保守派に対しても、〈何を「保守」すべきかといえば、まず伝統だろう。しかし、伝統の意味を誤解していては話にならないし、昨日今日の流行を伝統だと思い込んでいては大恥だろう。ところが、現実にはそういう論者が多いのだ〉と手厳しい。
そしてこう嘆く。〈大衆も知識人もバカまみれ、バカ汚染である。こんな時代に心ある人のできることは何か。バカを痛罵することだ。バカに痛罵をかけろ。バカに唾をかけろ〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
43
興味のある章だけ、じっくり読みました。あとは流し読み。2021/08/03
ふみあき
19
なんてひどいタイトルだ、と思ったら、ボリス・ヴィアンのノワール小説『墓に唾をかけろ』のパロディーだったのか。著者も御年75(数え年で)だが、左右両翼まんべんなく斬る芸風は、40年間まったくブレてないね。本書で推薦されている、城山三郎の『大義の末』は読んでみたい。2021/06/05
agtk
9
久々に呉さんの著書を読んだ。週刊誌に連載していたコラムをまとめたもの。とても興味深い内容だった。2021/07/18
koishikawa85
6
久しぶりの呉智英さんの本。毎度のお話もあり、新しく知ったこともある。でも、つくづく考えてしまうのは、人権が一種の制作物であって、人間の本源に基づくものでも何でもない、という指摘。確かにそうだ。でもこの理屈、中国は大喜びだろう。欧米による中国への批判は自らの民主主義を唯一の真理と勘違いしている単なる傲慢です、という主張を補強するものだからだ。小田嶋さんが自分の著書にその正義があぶない、というタイトルをつけたことを後悔していたが、私も小田嶋さんに今は共感する。2022/11/20
ちょーのすけ
6
昔から名前は知っているが、『本の雑誌』(だったと思う)での岡留安則との論争、というより罵倒のやりあいを読んだことがあるだけの呉智英さん。とあるクソサイトを運営しているのが岡留の『噂の真相』の残党であることを思い出し、「表現の不自由展」騒動を津田大介ら破廉恥な運動家の当り屋商売と片付ける爽快さを味わい、全く内容を憶えていない数十年前の記事は呉さんの圧勝だったんじゃないか?と思えてきた。知らんけど。2021/07/26
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