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内容説明
古来、泰山山頂の金篋(金の箱)のなかには、すべての者の生死を記した禄命簿『玉策』があり、それがあれば、人の寿命を知り、またその運命を変えることもできるという──。ある日呉承恩の前に、その玉策が女の子の姿で現れた。不思議な力を狙う大人たちから呉承恩は彼女を守ることができるのか。何より本と物語が好きな少年・呉承恩と、金篋から転がり出た、本を食べる少女・玉策の物語。涙がこぼれるあたたかいファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
28
読友さんの感想を読んで図書館予約をしたにも関わらず、なぜか題名からハリーポッターのような洋物(?)にイメージ変換していた私。中国の明代の話でした。書物が大好きな少年、呉承恩が出会った童女は、金の箱の封印がとけて現れた全ての人の命運を知る怪異。書を食べる玉策に振り回されつつ、彼女を手に入れようとする人々から彼女を守ろうとする承恩。エラそうな物言いだけれど、好奇心旺盛、優しい心の持ち主の玉策が何とも可愛くて、後半、どんどん面白くなっていきました。三国志や水滸伝の知識があれば、もっと楽しめたのに…と思いました。2014/11/14
しゅてふぁん
23
昔の中国を舞台にしたファンタジーで『西遊記』の作者といわれた人物の少年時代の物語。話がサクサク進むので、あっさりとした印象だったのに、最後の方は内容が重くなってきてちょっとびっくりした。『三国志』や『水滸伝』が作中に出てきたので、中国の歴史や物語に詳しいともっと楽しめたかもしれない。西遊記を読んでみようかな。2016/03/03
杏子
20
人の天命が記してあるという書、玉策と、書を愛し、詩文をよくする少年、呉承恩との出会い…会うべくして会った二人(?)だった。呉承恩の名は『西遊記』の著者と知っていたが、こんな物語になって登場するとは!?児童書としてもとても面白く、さらに中国文学への案内としても格好の書だった。玉策は人ではない存在なのに、皆が幸せになる道を望んで自らの進退を選んだ。そこのところが本書の最大の魅力だった。呉承恩と玉策以外にも、白華や常坤など魅力的な人物が脇をかため、飽きさせない。『三国志』等、読んでいればさらに楽しめるだろう。2015/01/03
さく
16
中国が舞台のファンタジー。書物が大好きな少年・呉承恩が出会った少女は、人の生死がすべて書かれている禄命簿・玉策の化身だった。面白い!随所に水滸伝とか三国志とかの内容が出てくるから読みたくなる。1番読んでみたいのは呉承恩が書いた西遊記かな!2015/12/23
ねこ
7
闘いあり、友情あり、恋ありの、エンターテイメント作品。玉策という、食物ではなく文字を食べる異能の子ども?が魅力的。小生意気で、なにをしでかすかわからないところがいい。登場のさせかたも巧い!そのままのノリで突っ走ってほしかった。後半、腰砕け気味。でも、最後までぐいぐいと読ませるのは、中国文化・思想への膨大な知識があればこそ。ハイファンタジーの世界に現実感がある。2015/06/07
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