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内容説明
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休み時間のたび、スマホ片手にトイレにこもる麻帆。 全身校則違反で周囲からういている沙羅。 なにに対しても心から興味を持てない翔太。 母の望むいい子を演じ続けているのぞみ。 窮屈でたまらないのに、どうしたらいいかわからない――。 もがきながら、新しい自分と居場所を獲得していく中学三年生。 ひりひりして、心ゆさぶられるYA小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アズマ
27
爽やかで読後感がよかったです。色々な悩みを抱えながらも最後は前向きに進んでいけそうな終わり方でした。「未来の自分なんて、まだわからない。だけど、今の私ならわかる。はみだし者にだって、きっとどこかに居場所はあるはず。ないなら、無理やりみつければいい。空が笑うのなら、わたしだって大口をあけて笑ってやる。わたしはここにいるんだって。」2019/08/29
tan
18
テニススクールが共通の学校になじめない三人が悩みながらも成長していく物語。どの子も自分で殻を作っているだけなので悲痛な感じはしませんが、最後は自分で決めて道を切り開いていく姿が良かったです。表紙絵は沙羅と麻帆だと思いますがせっかく沙羅が金髪になったのなら金髪で描いて欲しかったですね。どちらがどっちか分からない絵でちょっと残念でした。物語的には読後爽やかでYA向けにはいいお話でした。2018/11/13
三谷
17
最後の「初春・麻帆 スマイル・ムーン」もいいけど、 個人的には、のぞみちゃんの話を好きだな。 のぞみちゃんが沙羅ちゃんに怒られてたシーンとか、 沙羅ちゃんの言葉に感動しちゃった。 日にちが空いたらまた読みたいな。 ちなみに、宮下恵茉さんの小説は 素敵なものばかりだから、 他の人にもぜひ読んで欲しい。2019/06/05
白雪ちょこ
16
幼なじみだけれど、友達でも仲間でもない。悩み、立場を抱えて成長していく3人の中学生の物語。 個人的に一番共感できたのは、のぞみ。 揉め事を嫌い、皆で平和に過ごしたい。 しかし自分の言いたいことを言えず、ぐっと奥歯を噛み締めて我慢している姿も、何度か頷けた。 大人しい麻帆や、美人なのに口が悪く孤独な沙羅、テニスの才能があるのに全くやる気を起こさない翔太。 3人それぞれの、心のスイッチが押された瞬間にも感動した。 学校は、言わば小社会。 その中でどう生き抜いていこうかと、試行錯誤悩む姿がとてもリアル。2022/05/30
チカ
10
私もクラスで居場所が分からなくなることも、周りと価値観が違く感じることも、熱中できる何かに打ち込めないこともあるので、共感できました。3つの輝く星たちが4年後にまた笑顔で出会えることを祈って…!!2019/03/14