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内容説明
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一生懸命、子育てをする沖縄県の県鳥。
ある日、予想もしないことが起こりました。
いつもよりも早く、沖縄に台風がやってきたのです。
森の木々は、ふきあれる風に大きくゆさぶられています。
あの巣あながほられたかれ木は、台風の強風にたえられず、地面にたおれてしまいました……
ノグチゲラは、沖縄島にのみ生息する日本固有種のキツツキで、沖縄県の県鳥、国の特別天然記念物にも指定されています。
絶滅危惧種でもあり、その姿を見ることはなかなかできません。
環境省の調査に携わる作者は、ある年、巣をほった木が倒れてしまった親子に出会いました。
巣の木が倒れたことで、ひなは天敵に襲われやすくなってしまったのです。
それでも、ひなを一生懸命に育てるつがい……。
厳しい自然の中で生きる貴重な鳥を見守る写真絵本です。
写真と文●渡久地豊(とぐちゆたか)
1962年沖縄県名護市(旧、羽地村)生まれ。
1999年からスタートした環境省ノグチゲラ保護増殖事業の標識個体追跡調査に携わる。環境省ノグチゲラ保護増殖事業ワーキンググループ委員、国指定屋我地鳥獣保護区管理員、希少野生動植物種保存推進員などを務める。
地元地域での鳥の観察会なども行っている。
(底本 2015年7月発行作品)
※この作品はカラー版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
50
ノグチゲラは世界でも沖縄だけに住むキツツキ。営巣した木が台風で倒木してしまうも、頑張って子育てする姿が印象的だった。羽を広げた時のつばさの水玉模様が可愛いらしい。以前、講演会でノグチゲラの研究者の話を聞いた事もあり、今回やんばるの森を訪れたがドラミングすら聞けなかった。またいつかやんばるの森を訪れた時に野生のノグチゲラに会いたい。2019/07/26
♪みどりpiyopiyo♪
21
タッタララララ…… コッコロロロロ…… ここは沖縄やんばるの森。どこからともなく 木をたたく音が聞こえてきます。■ノグチゲラの子育て。元気な雛が育つかな? って思ったら、ある日 予想もしないことが起こり…。■ノグチゲラは、沖縄島にのみ生息するキツツキで、沖縄の県鳥、国の特別天然記念物。絶滅危惧種でもあり、その姿を見ることはなかなかないとか。■厳しい自然の中で生きる貴重な鳥を見守る写真絵本です。 巻末には、ノグチゲラ発見の経緯や学名の変遷、生態などの解説もあって面白かったよ ( ' ᵕ ' )(2015年)2017/11/09
南
12
森の写真が素晴らしい。ノグチゲラの子育ても素敵。2018/02/24
ぷーきん
6
8歳から。沖縄、ヤンバルの森だけにしかすんでいないノグチゲラについて。振り仮名が全部にふってあるので低学年でも読めそうです。子育ての様子。せっかく苦労して営巣した木が、台風で倒れてしまうというアクシデントにみまわれながらも頑張る姿がドラマでした。2017/04/21
ちみたんママ
4
〈息子喰いつき度〉★★★☆☆〈私気に入り度〉★★★☆☆ シリーズ5冊目。そもそもノグチゲラっていう鳥の存在を知らなかったので新鮮でした。鳥好きの6歳息子はやっぱり喰いつきまくり。個人的には巣立ちを促す親鳥に感じるものがあった…というか、ある程度ホッタラカシにするって大事なんだなと。ただ、自然界でも人間界でもそれで取り返しのつかないことになる場合もあるし。なかなか見極めが難しいわ〜と改めて思った次第。2022/07/27