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内容説明
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都会の限られた自然の中でたくましく生きる。
日本の夏は、いつもセミたちとともにめぐってきます。
いなかでも都会でも、その声はひびきわたります。
でも、セミたちの命は、夏の終わりとともにつきてしまいます。
成虫が生きていられるのは、たった2週間ほどなのです。
翌年の梅雨に、残された卵から幼虫が生まれ、土の中をめざします。
しかし、待ちかまえていたアリたちにつかまってしまい、
ほとんどの幼虫が命を落としてしまいます。
命からがら、土の中にもぐりこんだ幼虫は、ゆっくりと成長をして、
生まれてから5年目の夏に、ようやく地上をめざします。
いよいよ成虫へと羽化するときがきました。
メスのセミが卵を産んでからは、6年もたっています……
都会のかぎられた自然の中でもたくましく生きるセミたち。
長い年月をかけて引きつがれていく命をとらえた写真絵本です。
【写真と文】筒井学(つついまなぶ)
1965年北海道生まれ。1990年より東京豊島園昆虫館に勤務。1995年から1997年まで昆虫館施設長を務める。その後、群馬県立ぐんま昆虫の森の建設に携わり、現在、同園に勤務している。昆虫の生態・飼育・展示に造詣が深く、昆虫写真家としても活躍している。
(底本 2012年7月発行作品)
※この作品はカラー版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
69
蝉の一生を鮮明な写真と共に学べるNOEの科学絵本シリーズ。尖った口を木の幹に刺して汁を吸い、おしっこは多い時には5分に1回もするとか。蝉さん超頻尿!確かに子供の頃よくかけられたなぁと遥かな想いに包まれつつ。しかしここまでの頻尿ぶりとは知りませなんだ、蝉様よ。女の子はお腹の先に針のような産卵管を持ち、それを木の枝に刺し込んで2ミリ程の細長い卵300近くもご出産!多産にして頻尿。蝉、好き♡そうして生まれた卵は次の年の梅雨の頃、めでたく誕生の時を迎える。(⇒)2020/08/01
annzuhime
33
図書館本。4歳の次女がチョイス。時期外れですがセミの生態について写真つきで説明。セミが生まれて新たな命を繋ぐまで。いろいろと知らないことを知れた。セミは多い時は5分に1回おしっこをする。多い!!と小1の長女が爆笑。卵から孵化したばかりの小さなセミの赤ちゃん。なんかダニみたい。これだけ見るとセミだとはさっぱり分かんない。長い年月をかけて地上へ戻るセミ。ただただ命を繋ぐために地上を目指し鳴き続ける。今年はセミの羽化のシーンを見ることが出来なかったなぁ。長女は学校で見たらしい。来年は次女にも見せてあげたい。2020/09/28
たまきら
31
ええ~っ!卵が孵化するまで1年かかるとは知りませんでした。ジュウシチネンゼミとかもすごいと思いますが、セミって実は長寿昆虫なんですよね。ミツバチの働きバチやチョウのサイクルを思うと驚きです。面白いなあ。2021/09/30
鈴
30
息子が自分で読んだあと私も。セミといえば、土の中での時間が長く、地上に出たらわずか2週間の命で、可哀想と思われがち。だけど、土の中がよっぽど安全で過ごしやすいのかもな。初めて卵から生まれたばかりのセミの赤ちゃんを見たが、ひ弱で可愛らしい。今年の夏、鳴いているセミたちは約5~6年前に生まれたセミなんだなぁ。たまたまこの前、いきなり瀕死のセミが落ちてきた。そして力尽きて死んでしまうまで見届けた。ちょうど2週間前くらいに土から出てきたのかな。本を参考にしたところアブラゼミのよう。2014/08/06
にゃんた
25
この夏初めてセミの羽化を自分の目で見てから、セミが断然身近な昆虫に感じるようになった私。この写真絵本は、リアルなセミの生態が知れて最高にいい!セミの卵、1齢2齢3齢幼虫、土から出ての羽化、木の幹の汁を吸うとこqろ、交尾、果てはオシッコまで、自分たちでは見つけきれないセミの全てが見れて只々感動!最後にあるセミの種類別写真とその特性のページもありがたや〜!セミの種類別写真自分でも撮りたいけど、けっこういないから。この絵本、セミの羽化を一緒に観察した孫に是非ともプレゼントしたい!2020/08/07