内容説明
『週刊文春』や『文藝春秋』の元編集長が経験した事件や出会った人々を綴る。政治家、文豪、ジャーナリスト、経営者、タレント、元軍人、そして無数の現場……。好奇心を武器に足を運び、手を動かして生まれた仕事の数々! そして取材の光と影や、芥川賞・直木賞の舞台裏、昭和史を彩った出来事などを通して、マスコミの役割も垣間見える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
77
「文藝春秋」と「週刊文春」の編集長を歴任された著者による思い出話、裏話、自慢話の数々。本書は次の文章で始まる「私は文藝春秋に四十年勤めて常務で辞めた元文春社員です」。「常務で」などと書く人物に対して感じた小さな嫌悪感が、最後まで拭えない。スクープした事件の裏話は週刊誌記事レベル(?)だし、文豪、経済人、政治家との思い出話も、自身の人脈を誇示するエピソードばかり。ジャーナリズムを自称しながら、不倫やスキャンダルを求める姿勢に社会正義はあるのだろうか。尤も、責任は、出版社より読者の側にあるような気はするが…。2021/06/16
バトルランナ-
13
ラジオで紹介された時以上のものはなかったかな。悪くなかったけど。3点。2021/09/19
Mc6ρ助
13
『週刊誌の役目の一つは政治家の醜聞を明らかにすることです。芸能人のスキャンダルと同等にみる人もいるでしょうが、本来、政治家は「自ら手を挙げて立候補した者」であり、「我々の税金の使い途を決める人」です。それゆえ、「最大限にプライバシーも明かす」のが納税者である我々への義務でもあるので、これこそ、週刊誌の本来の仕事だと思います。(p36)』とは言うものの、出版、雑誌業界の内輪話が知れるが、法律に違反しても検察を誑し込んで羞じない政治家たちの令和に立ちはだかる文春砲を期待すると肩透かし、かな。2021/07/14
wasabi
12
故あって、著者が東京新聞の夕刊に連載しておられた本書のもとを拝読していた。もちろん地元では同紙は売られておらず、複写を取り寄せてだが、お目こぼしのほどを。さらに先だっての講演も拝聴しており、改めて愉しく思い返した。と、失礼ながら『週刊文春』を一度も購入したことがなく、病院やら銀行やらの待ち合いでめくった程度だ。もちろん「文春砲」なる言葉は耳にするが、さして興味もない。ただただ、ジャーナリストの苦労はもとより、やはり苦手に思うその生態系をここに確認する。おべっか使いの悪い上司○○さん、よぉく存じております。2021/10/09
newman
9
面白かったです。文春への情報提供では一銭も払っていないと書いてあります。「情報には金銭は支払えません」と答えると。驚きでした。たくさん記録したいことがありましたが、江川紹子さんと野坂参三について書いている記事が特に心に残りました。また、勝海舟の言葉「事、いまだ成らず小心翼々。事まさに成らんとす大胆不敵。事すでに成る油断大敵」が出ていました。気に入りました。2021/06/26
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