内容説明
鶴見弁護士は、函館で親友・志賀川真二の離婚式に参加した。元妻に未練のある様子が心配で、同じホテルに宿泊。翌朝、ひとと会うと言って出かけた志賀川が、立待岬で墜落死する。現場で揉み合う姿を目撃された吉池仁一郎が逮捕されたが、犯行を頑なに否認。不審を抱いた鶴見は、志賀川と吉池の関係を探り始める──。親友の死に秘められた驚愕の企みとは!? 真実と償いの意味を問う、慟哭のミステリー。
目次
第一章 断崖
第二章 強請
第三章 目撃証言
第四章 罪の深さ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
164
鶴見弁護士シリーズ。自分の命をかけて…冤罪で逮捕され獄中で死んだ畑中本人とその家族を救うために、この選択はキツ過ぎる。しかも真犯人を告発するために罠を仕組んでかぁ…今回は鶴見弁護士の親友が離婚式の翌日に函館・立待岬から突き落とされて亡くなった事から始まるプライベートな事件。読後は何とも言えない気分。上手く言えないが、そもそも犯人があんな事件を起こさなければと詮無い事に思いは至る。そして、証言の不確かさを忸怩たる思いで読まされてしまった。あぁモヤモヤする。2021/05/17
RED FOX
13
「俺は銀座のクラブの女性に夢中になった。どうしようもないほど惹かれている」友のために暴走する京介が切ない。お節介無き後悔とは。函館に空港がある事を知る。2023/10/13
アンク(右手)
9
「あなたに志賀川の苦しみがわかりますか」京介2021/09/05
RED FOX
8
「函館はおいしいものがたくさんあるわ。お寿司に海鮮丼、塩ラーメン。ラッキーピエロのハンバーガー」なぜ離婚式を函館で行うのか。友を追う鶴見弁護士が熱く切ない。2022/08/27
ドットジェピー
7
面白かったです2021/04/22