内容説明
日本の調査団はエジプト、西アジア、南アジア、シルクロードなどの各地で遺跡の発掘調査を行い、画期的な成果をあげてきた。また文化遺産の保存修復事業への国際的貢献も高く評価されている。本書は最新の研究内容の紹介にとどまらず、現地調査のエピソードをふんだんに盛り込みながら、知的興奮に満ちた探求の現場を生き生きと語り伝える。最前線を行く9人の研究者への連続インタビューを収録。聞き手は読売新聞文化部記者。
(目次より)
第一章 バーミヤン遺跡 前田耕作
第二章 サッカラ遺跡 河合望
第三章 ヒエラコンポリス遺跡 馬場匡浩
第四章 テル・レヘシュ遺跡 長谷川修一
第五章 ヤシン・テペ遺跡 西山伸一
第六章 ワーディー・アッ=サイル古墳群 安倍雅史
第七章 南アジア世界を発掘する 上杉彰紀
第八章 パルミラ遺跡 西藤清秀
第九章 アク・ベシム遺跡 山内和也
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book shelf
3
古代四大文明とその周辺地域で発掘などを手掛ける日本人研究者にスポットを当てたインタビュー形式の本で、学術的な内容というよりも、その研究者が専門の道に進んだいきさつやどういう視点で研究をしているのかに重きが置かれています。そのため普段は見えない研究者の人物像がわかる、考古学的な本にしては少し変わった内容でしたが、何かを発見した時の喜びや、遺跡が破壊された時の喪失感、地道な現地人との交流の中で育まれる人間関係など数字やグラフでは表現できない生の声が伝わる面白い内容でした。2022/06/16
takao
2
ふむ2021/07/20
Go Extreme
1
アフガニスタン: 東西文明の交差点・バーミヤン遺跡は仏教文化の重要な遺産前田耕作氏・遺跡の保存活動に尽力 戦争と文化遺産: 連の侵攻や内戦・タリバンの台頭 2001年・タリバンによるバーミヤン大仏の破壊→国際社会に衝撃 保存と復元: 日本・保存修復プロジェクトに資金提供 シルクロード: 様な文化が交流した経路 遺跡からの出土品・貴重な証拠 エジプトの文化と考古学ーツタンカーメンの治世 考古学の進展と課題: 戦争や内戦による文化遺産損失が課題 文化遺産の教育と地域社会: 地域社会が自らの歴史を理解・保護2025/01/27
ぞだぐぁ
1
古代のエジプトから西アジア辺りを対象にしている日本人の学者何人かが書いた自身が研究の道を目指した経緯や研究テーマの本。 平易な文章で書かれており専門家以外が最新の考古学の研究テーマの一部に興味を持って読むのにイイ感じ。2021/05/20
ヨシツネ
0
パルミラの話がいいよね2021/04/27
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