竹書房怪談文庫<br> 怪談聖 あやしかいわ

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竹書房怪談文庫
怪談聖 あやしかいわ

  • 著者名:糸柳寿昭【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2021/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801926653

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内容説明

交わす言霊より生まれし怪。
聞き手と語り手が紡ぐ密なる実話怪談!


人と人の会話の中に、怪異の正体は隠されている――
取材時の会話を可能な限り再現することで表した体験談は、
行間に零れる息遣いに生々しい恐怖が匂い立つ。
取材を続けて十数年、怪の伝道を続ける聖【ひじり】と呼ぶにふさわしい男が集めた実話怪談集!
・認知症の父親が風景に見つけた奇妙なもの「父親の幻覚」
・取材の結果、体験者が気付いていなかった怪奇が明らかに「心霊スポットの帰り」
・外に昭和の風呂屋街で流れた不気味な噂の真相「ぷかぷか浮いていた」
・何気ない教室で教師が語る奇妙なこと「終わってる会」
・ソーシャルディスタンスの世界で参加者の異変「オンライン飲み会」
・人生の呪縛から逃れるため母親がとった行動「受け継がれる不幸」
・もしあなたがとり憑かれたとき運命を左右するのは…「お祓いの重要性」
……ほか、オール書き下ろし55話収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

104
夏は怪談を読む。夜は怖いので昼間に読了。怪談師の著者が聴き取りし集めた実話怪談集。不思議な内容もあれば、繰り返し読まないと理解できない内容も。霊も怖いが、人も怖い。「もしもし、ヤバい」、「受け継がれる不幸」、「お祓いの重要性」が特に印象的でした。私の嗜好が家系にまつわる内容や、土着の民俗学的な内容が好みだからかも知れません。あとがきコメントが実にリアル。実話の怖さを引き立てます。読友さんの話しもあるのですが、どれかは分からず。生きていれば誰しも不思議な経験があるのでしょうね。私は経験しなくて良いやと思う。2021/07/10

HANA

71
実話怪談集。全編会話に重きを置いているのが特徴的な一冊。古来御伽から百物語、近くは青蛙堂から都市伝説に至るまで、怪談と語りは切り離せない存在であった。現在その流れを汲んで、語るもしくは聞くと最も密接な関係にあるのは実話怪談というジャンルであるというのを再確認させてもらった。押しらむは凄みのあるネタと怪談師としての職業故か、最後にオチのついた話が多い事。これは完全に個人の趣味だけど、怪談だとオチが着かず、何かが起こっているがそれが何かわからないというもっと漠としたものが好きなので。でも面白い試みの本でした。2021/06/21

かおりんご

38
ホラー。今年の初めに、糸柳さんに語った父の体験談が収録されている。本当に、私っぽい語り口で書かれていたので、ビックリ。こうやって文字になると、私って淡々と話していたのかなぁと、思ってしまう。会話というより、むしろ私の語り。どの話も、自分も糸柳さんと一緒にインタビューしているみたいで、読んでいて面白い。2021/05/30

かおりんご

36
一年ぶりの再読。「きて」が怖い。病んでいるのか、取り憑かれているのか。幸い、この手のタイプの人には取材をしたことがないので、なんとかなっていますが、電話じゃなきゃ断りきれなくなりそうだなと思いながら読みました。一つ一つの話の裏話的な一言感想が、さらに恐怖の世界への扉を開きます。【日本の夏は、やっぱり怪談】2022参加中2022/07/19

★YUKA★

32
全てが会話で成り立っているので、より想像を掻き立てられる。ゾッとしたり少しほっこりしたり。糸柳さんが配信で言ってたのはこの事かなぁとか、色々と楽しめました。あとがき最高(*´ω`*) 2021/06/23

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