内容説明
剣を極められず無念の思いを抱えたまま最期を迎えた男は、神の力を借りエルフの少年ハークの姿となって異世界に転生。
目覚めて早々出会った虎丸と旅立つと、道中で三人組の男に襲われてしまう。剣術が一切通用しないピンチに陥る中、ハークは「この世界は面白い」と笑みを浮かべつつ、どうにか男たちを倒し、王国東の都ソーディアンを目指す。
情報収集のためハークが街中を探索していると、エルフ・ヴィラデルと刃を交える事態に。そんな中、世界最強の青龍が都に襲いかかる!! ハークは街を守るため立ち向かうのだが……。
剣の頂きを目指す異世界剣戟ファンタジー、開戦!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AKF-ZERO
10
絵師買い。江戸時代の剣豪が異世界にエルフとして転生し剣を極めようというのは面白いんですが、如何せん江戸時代の人がレベルだスキルだと言うのは、わかりやすい強さの概念として取り入れたんでしょうがどうにも違和感があり過ぎて萎えますね。ヒロインは美丈夫なヴィラデルなのかそれとも相棒である白炎みたいな虎なのか。続きは様子見ということで。2021/06/09
nishiyan
9
剣を極められず無念の思いを抱えたまま最期を迎えた戦国末期から江戸時代を生きた剣豪が神の力を借りてエルフの少年ハークとして異世界転生したことから始まる異世界剣戟ファンタジー。相棒となった白虎の虎丸を引き連れての旅は冥府魔道の道行となるかと思いきや、軽くコメディ要素が入り、ハークが異世界の常識に苦しむ姿は面白い。前世の名前は奪われても示現流の奥義など知識と技で難敵との立ち向かうのは興味深い。剣豪小説とファンタジーを両立させるのは苦労したのではと思わせるところは若干見受けられた。第二部がどうなるのか気になった。2021/06/16
真白優樹
8
剣の道を究めきれず死したとある剣豪が、異世界のエルフの少年の身体へと転生し、再び剣の頂を目指し歩き出す物語。―――極めた先の景色を目指し、絶対の死線の中を往け。 例えどれだけ剣の腕があったとしても。そう言わんばかりのゲーム的異世界を舞台に、極めた剣術で頂を目指していく物語であり、圧倒的不利な状況の中を剣術と連携と機転で乗り越えていく、未熟なれど確かな粗削りな面白さのある、肩の力を抜いて読める剣術系の物語である。異世界で示した確かな傷跡。果たして少年は今度は何処まで行けるのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/06/06
尚侍
4
戦国時代の侍が異世界に転生するという設定は良かったのですが、全体的に淡々とした作風だったので、設定と作風との間にギャップがあるように感じました。また、主人公が異世界に馴染み切れておらず、最初はレベルアップという言葉のニュアンスもわからないという状態だったので、主人公の困惑が内容に反映されてしまい、設定から連想されるカタルシスを感じられなかったのが残念でした。そうした主人公が今後異世界に馴染んでいく過程を楽しめるという向きにはいいかと思いますが、自分的にはあまり響きませんでした。2021/06/03
菊地
1
レベル差による能力差が大きい世界で、前世から引き継いだ技で戦う構図には面白味がありましたね。ちょいちょい気になる点はあったけど、次も読んでみようとは思いました。2021/07/09