内容説明
ギャラリー画楽多堂を営む斉藤楽真。見るものすべてを虜にする絵を描く彼は、実は人に仇なすあやかしを絵に封じる転生絵師だった。楽真は、あやかし狩りの頭目・上総と共に、警視庁の依頼で自分の寿命を対価にあやかしを競り落とすと噂されるオークションを捜査することに。いったい誰が、何の目的でこのオークションを開いたのか。だが黒幕の姿は見えず、やがて周囲で次々とあやかし絡みの事件が起こり始め……。飼い主の孤独を募らせるために、飼い主に寄り添う犬神。死者との再会を叶える神社。望んだ人生を歩む人と人生を交換できるアプリ。捜査を進める楽真と上総に、見えざる敵が忍び寄る!! 人の闇に入り込むあやかしの狙いとは!?
目次
プロローグ
Case1. あやかしオークション
Case2. 絵姿女房
Case3. 運命交換アプリ
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
ギャラリー画楽多堂を営み、見るもの全てを虜にする絵を描く斉藤楽真。彼があやかし狩りの頭目・上総と共に、周囲で次々と起きるあやかし絡みの事件を解決してゆく現代退魔伝。自分の寿命を対価にあやかしを競り落とすと噂されるオークション、飼い主の孤独を募らせるために飼い主に寄り添う犬神、死者との再会を叶える神社、そして望んだ人生を歩む人と人生を交換できるアプリ。ワケあり絵師やあやかしの事情も絡めつつ、暗躍する存在も徐々に明らかになっていって、テンポの良いストーリーで読ませてゆく展開はなかなか味があってよかったですね。2021/06/28
スプリント
7
キャラも立っているし ストーリの展開もテンポよく読みやすい。 シリーズ化しているのだろうか2023/07/22
bookshelf_yt07
7
【あらすじ】新国立劇場の近くに構えるギャラリー画楽多堂。店を営む斎藤楽真は「RAKU」という絵師であり、あやかしを絵に封じ込められた。あやかし狩りの頭目・上総と共に警視庁の依頼を受け、あやかしオークションを探る。このオークションは自分の寿命をかけた闇オク。しかし楽真はなぜか出品された。【感想】人物の絵はかけないが、人を惹き付ける絵を描く楽真は、ある伝説の絵師が転生した姿。しかも、あやかしの頭目に拾われた楽真は、あやかし退治も。いわゆる「あやかしもの」だが、人の寿命をかけているだけあり、重い描写もある。2022/10/23
MAMI.
5
★★★☆☆2021/06/16
栗山いなり
5
軽快かつコミカルな掛け合いが特徴的な事情持ちの絵師とあやかし達による退魔劇だった2021/06/13