講談社文庫<br> 日毎の美女

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講談社文庫
日毎の美女

  • 著者名:田辺聖子【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2021/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061831094

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内容説明

職場の美女に群がる男どもを観察し、男女間の悲喜劇を軽妙に描く、田辺聖子の爆笑長篇。美女を巡る男の生態をユーモラスに描く!  ――美女にもいろいろ。化粧の似合う美女、楚々とした美女、セクシーな美女、天使のような美女。こういう美女たちが職場にいると、誘蛾灯のように男どもをあつめる。男はつねにベッピンさんが好きで、しかも男たちのデレデレぶりは人格、教養に関係ないものだ。そんな世の中を、聡明で目立たぬひとりの娘が観察する、軽快ユーモア長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

70
面白かったです。常に美女が好きという男性を冷静に観察する立場のマメちゃんがいい味を出していると思いました。自分を美女と思わないからこそつくづく考察できるものがあるのですね。自分を卑下しているのかどうか微妙な立ち位置にいながら、物語を語るのがツボでした。2018/06/21

優希

50
OLマメちゃんが恋愛を考えるのが面白いです。男性は美女が好きですね。美女に興奮する男性を自分の立場で考察するマメちゃんは、自分を美女と思わないから、男女関係を観察できるのですね。2021/06/03

3
(1983)たしか綿矢りさ氏推薦。表紙の美女は誰がどれだ。みんな美人じゃないか。ほくろの場所が違うが。この本を検索すると、なんと石原さとみ写真集が出てきた。どゆこと?まあこれは絶対男は書けなくて、不美人気味のマメちゃんの視点がものすごくおもしろい。この前読んだ共同記者の「カワイイ」って話がどうもつまんなかったのは、やっぱり、ここに隠されているドギツイ男女の溝のようなものを見ないふり(もしくは見えない)からだろうな。まじで声出して笑う箇所あるもんな。昔の小説はおもしろかったね。今ならセクハラでありえない2020/09/30

かめのこ

3
お、面白かった…! 醜女だからと特異な位置に自分を置いて他者をおもしれえと言いながらバカにしている主人公、でも、分かるし憎めない! それに自分が自分を特異な位置に据えているのに自覚もあるよね。マメちゃんの毒舌最高!2013/12/21

けいちか

3
ちょっと古臭い感じがしないでもないけれど(それは携帯電話とかインターネットなどの言葉が出てこないからだと思うけど)、時代を特定するものとかも書かれていないし、会社勤めの感覚というのは、10年、20年前でもほぼ変わらないものと思え、なんとなく、そうかなあと思いつつ読了。でも、この話に出てくる人々はかなりステレオタイプな感じがいなめなくもない。2007/06/14

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