KS絵でわかるシリーズ<br> 新版 絵でわかる日本列島の誕生

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KS絵でわかるシリーズ
新版 絵でわかる日本列島の誕生

  • 著者名:堤之恭【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 講談社(2021/06発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065229453

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内容説明

「絵でわかるシリーズ」の人気作が改訂!

わたしたちの住む日本列島は、いつからここにあるのでしょうか? どうして「逆くの字」形なのでしょう? その成り立ちは、わが国に火山や地震が集中していることとも関係しています。“いま”と“これから”を知るためにも、“過去”を明らかにすることは重要です。

各地の地質・岩石や、岩石を構成する鉱物をくわしく分析することで、しだいに列島の生い立ちがわかってきました。地質学の最前線で活躍する著者が、「国生み伝説」の真相に迫ります!

【おもな内容】
 第0章 現在の日本列島
第I部 プレートテクトニクスと付加体
 第1章 プレートテクトニクス
 第2章 日本列島をつくったプロセス――付加体の形成と浸食、そして背弧拡大
 第3章 歴史の道しるべ――年代
第II部 日本列島の形成史
 第4章 「日本列島形成史」の形成史
 第5章 産声~幼少期
 第6章 「大きな挫折」と成長期
 第7章 独立――日本海・フォッサマグナ・中央構造線の形成
 第8章 日本列島の変動とフィリピン海プレート
 第9章 フィリピン海プレートの方向転換とその影響
 第10章 日本列島に残された謎
 第11章 日本列島の基盤――各論

【プレートテクトニクスと付加体】
日本列島の誕生には、「プレートテクトニクス」が深く関わっています。プレートどうしの押し合いが、列島をつくる原動力となったのです。本書は、プレートテクトニクスの概説からはじめます。
プレートテクトニクスの理論が確立されると、日本列島の“土台”が「付加体」という構造でできていることがわかってきました。付加体が形成されるしくみをわかりやすく解説します。

【大陸からはがれた!】
日本列島の土台をなす付加体は、ユーラシア大陸の縁で形成されました。その後、大陸から“はがれて”現在のような島弧となったのです。では、どのようにはがれたのでしょうか?
現在の日本列島とユーラシア大陸は日本海によって隔てられています。日本列島がはがれる前、日本海は湖でした。湖が広がり太平洋とつながることで、日本海となったのです。
日本海の拡大は、フォッサマグナや中央構造線の形成と密接に関わっていたこともわかってきました。

【歴史の語り部】
本書で解説する日本列島の誕生と進化の歴史は、書物には記録されていません。人類が生まれるはるか前からの歴史ですから、当然です。では、どうやって明らかにするのでしょうか?
科学者は“生き証人”を見つけています。それは、古い岩石や鉱物です。その生き証人たちから昔話を聞き出す方法(地球年代学)を図解します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanki

9
Ma=100万年前、という単位で、大陸の動きを丁寧に解説。フィリピン海プレートはいずれ消滅してしまう2021/08/18

あきひと

3
フォッサマグナや日本列島の誕生に興味を持って読み始めた本もこれで4冊目だが、本書が最も専門的で大学の教科書といった内容。地質の年代測定に詳しい。本書ではフォッサマグナの東縁は利根川構造線としている。15Maに日本海が出来、同時期に伊豆ー小笠原弧が衝突を始める仕掛けについては、いろんな説があるがどれも決定的ではないそうだ。この件は、これで一旦完了。2023/10/07

y

3
タイトル通り絵がわかりやすいのと、文章もわかりやすくてよかったです。が、後半は地質年代とか何とか帯とかの記載が多く、付録の地質年代表で確認したり、地図のページに戻ったりで、私にはちょっと難易度が高かったです。 経済予測についての筆者の意見には賛同しますし、富士山について海溝からの高低差を考慮したらという話も、確かに!と思いました。2021/08/23

azu3

3
書名からは想像できなかったが、地質学専攻学部生の教科書のよう。1章2章は非常にわかりやすく、勉強になった。ただ3章以降は(語り口はくだけているが)急に専門的な内容に…。地質学もとても面白い学問だな。2021/07/06

よっちゃん

2
絵が付いていて分かりやすい説明であったが、年代測定の方法等難解で理解できないところがあった。2023/09/09

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