創元推理文庫<br> ドロシイ殺し

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創元推理文庫
ドロシイ殺し

  • 著者名:小林泰三【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 東京創元社(2021/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488420161

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内容説明

普段は頭の切れる理系の大学院生なのに、夢の中では不思議の国の間抜けな“蜥蜴のビル”になってしまう青年・井森は、ある日の夢の中で、なぜか砂漠を彷徨っていた。干からびる寸前の彼を救ったのは、案山子とブリキの樵とライオンを連れた、ドロシイと名乗る少女だった。オズの国に住む彼女たちは、不思議の国へ帰る方法を探すビルをひとまずエメラルドの都へと連れていくことにする。だが、オズの国の支配者・オズマの誕生パーティーで盛り上がる宮殿内で殺人事件が発生し、井森が暮らす現実世界でも相似形をなす死亡事故が起きる。狂気の王国で起きる死の連鎖の恐るべき真相とは?/解説=小出和代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

174
シリーズ3作目のモチーフは『オズの魔法使い』蜥蜴のビルはドロシイ一行と遭遇し、オズマ女王が統治する“オズの国”へと向かう事になるのだが…またもやビルは事件に巻き込まれてしまう。当然の如く本作も小林節がとことん発揮!メルヘン&ミステリー&グロテスクが融合された独特過ぎる世界感はもはやヤスミンの専売特許と言える。原作を読んでたらもっとこの世界感を楽しむ事ができるんだろうが、巻末を見てビックリ!オズシリーズってそんなにあったのか。ビルが不思議の国へ帰りつくのは一体いつになるんでしょうね。2022/04/23

神太郎

64
メルヘン殺しシリーズもついに三作目。ハードカバーを買う前に文庫化してしまったので今回は文庫で。不思議の国→ホフマン宇宙ときて次はオズの魔法使いの世界。今までで一番普通かと思いきやいやいやこちらもこちらで実に狂っております(小林泰三の筆のせいなのか?)。今回は現実世界の方があっちの方よりもヤバい人たち(人ならざる人たち)だったので井森君はそれ以上踏み込まなくて正解だったかと(角川ホラー文庫世界に行っちゃうぞ?)。ビル君はいつになったら不思議の国に帰れるのかなぁ?2021/07/22

肉嬢★

51
今回の舞台はオズの魔法使い。昔、読んだ記憶はあるけどキャラは思い出せても内容は曖昧のまま読み進めたが、それでも楽しく読めた!オズの世界が幸せかと言われたら個人差があるだろうな~と思った。しかし、この後どうなっちゃうの!??と更に気になったのでこのまま次のシリーズを読む♪2023/01/13

Junichi Yamaguchi

30
『おまえはおまえの世界に生きるしかないんだね』… シリーズ3作目。 やはり、このシリーズは楽しい。 童心に帰りながらも大人じゃなきゃ耐えられないような残虐性の高い事件。 次巻がラスト… 期待したい。 しかし、「クララ」を読んでない… 近々のテーマは「クララ探し」。。2021/08/26

かめりあうさぎ

29
メルヘンシリーズ3作目。タイトルから分かる通りオズの魔法使いがモチーフ。砂漠を彷徨っていたビルをドロシイが助けてくれて一緒にオズの国に行くが、そこで凄惨な殺人事件に巻き込まれてしまう。地球とオズの国とを行き来しながら、果たして犯人にたどり着くことができるのか。ビルがすごく成長しているというか、井森がビルを使いこなしているという印象。ミステリ的にはわりとあっさり味でしたが、相変わらずの会話劇で楽しく読み終えることができました。2022/02/25

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