メディアワークス文庫<br> ぼくらが死神に祈る日

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メディアワークス文庫
ぼくらが死神に祈る日

  • 著者名:川崎七音【著者】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 特価 ¥357(本体¥325)
  • KADOKAWA(2021/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 90pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049137521

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内容説明

“教会跡地の神様”って知ってる? 大切なものを差し出して祈るの――。
突然の事故で姉を失った高校生の田越作楽。悲しみにくれる葬儀の日、それと出会う。
「契約すれば死者をも蘇らせる」
“神様”の正体は、人の寿命を対価に願いを叶える“死神”だった。
余命4ヶ月。寿命のほとんどを差し出し姉を取り戻した作楽だが、その世界はやがて歪み始める。
かつての面影を失った姉。嘲笑う死神。苦悩の果て、ある決断をした作楽に、人生最後の日が訪れる――。

松村涼哉も激賞! 第27回電撃小説大賞で応募総数4,355作品から《選考委員奨励賞》に選ばれた青春ホラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

49
突然の事故で姉を失った高校生の田越作楽が、葬儀の日に出会った教会跡地の神様。余命4ヶ月。寿命のほとんどを差し出して姉を取り戻した作楽が、同じ対価を払った少女たちと出会う物語。人の寿命を対価に願いを叶える死神。かつての面影を失った姉。そして出会った静かに生きたい、注目されたい少女たちと死神の契約を破棄させるため、懸命に向き合おうとする作楽。だからこそ自らの後悔と願いが重くのしかかってきて、一方で彼を認めてくれる人たちもいて、姉・葉月の「最後はうまくいくようにできている」という言葉がとても心に響く物語でした。2021/05/25

うまる

41
寿命を対価に願いを叶えてもらった主人公の余命4ヶ月間の話。 願いを叶えてから始まる絶望という構図がなかなか面白い。同じく死神に願いを叶えてもらった人達と交流する中で、主人公自身の問題がどう決着するのか続きが気になる展開でした。「最後には、うまくいくようにできている」という素敵なフレーズに見合う結末が良くできており、全体的には暗めな話ですが読後感は良いです。青春成長物としてテーマは珍しくないけど見せ方に新奇性があり、大賞までいかなくても奨励賞(選考委員特別賞)として世に出したかったのがわかる作品でした。2021/06/18

ひぬ

22
突然事故で姉を失ってしまった高校生・田越作楽。葬儀の後に訪れた高校裏の教会の跡地で彼は「死神」に出会い、それと姉を蘇らせるべく、寿命を引き換えに契約する事を決意します。余命4ヶ月となってしまった作楽ですが、姉は以前みたいな彼女ではなく、彼は姉みたいになるべく、人助けを始めます。その過程で死神と契約した他の人と接触して…という物語。全体的にちょっと詰めすぎと感じてしまいましたが、二つの軸が上手く盛り込まれていたと思います。終わり方はある程度想定していましたが、それに辿り着くまでの過程が完璧に予想外でした。2021/11/11

ひまわり*

20
献本で頂き、読了。自分の寿命と引き換えに願いが叶えられるという教会跡地の神様。田越作楽は自分の寿命と引き換えに事故で亡くした姉を取り戻した。同じように自分の弱さから目を背ける富士見や仲町と、現実と向き合うべく奮闘する高校生の成長物語かな。「命」を差し出しているので重みはあるがライトで読みやすくさらりと読了。金平糖が気に入ってなついちゃうとか可愛い一面もあるモーンガータ。最後の戦闘シーンはちょっと…でしたが、終わり方もよく読了感も◯でした。2021/06/24

ツバサ

19
寿命と引き換えに欲しいものがあったとしても、それは必要なのか疑ってしまうな。思春期の未熟さにつけ込む死神との対決はどう転ぶか分からなくて、先が気になる展開でした。最後に下した主人公と姉の決断は尊いものでした。2021/05/25

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