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★シャーロック・ホームズの英語を精読します。
『英文解体新書』が帰ってきました!
英文解釈探偵こと MR. BIG(著者のハンドルネーム)さんが、今度は、シャーロック・ホームズの英語を「解体」しちゃいます。
100年以上も前の英語を読むなんて時代遅れ、などと言う勿れ。学校や受験で勉強したことがこれほど生き、そしてまた構文の把握力を鍛えるのにこれほどふさわしい英語はありません。
コナン・ドイルの英語を読んだあとは、ポー、スティーヴンソン、H. G. ウェルズなどの英語にも挑戦してみましょう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
28
シャーロック・ホームズなど19世紀後半~20世紀はじめの古い小説を題材にした英文解釈本。2021年刊。対象は大学生以上。抜粋が短く、状況説明も最低限なので純粋に英文解釈力が鍛えられる。前半のホームズはともかく、後半のコナン・ドイルのSF小説や他の著者の19世紀の小説は構文や語法の面で普段読む英文のレベルを超えていて、読み解くのに苦労した。勉強になった反面、英文解釈自体が自己目的化している気がして無力感に襲われた。英文解釈力は自分が読む英文がスラスラ読める程度の範囲でいいんじゃないかとも感じた。2021/11/11
Nobu A
6
前巻に続き2巻も読了。本著は小説「シャーロック・ホームズ」から原文そのまま抜粋し、英文解釈したもの。全英文朗読し訳文を通読し思ったこと。著者の訳例並みに精読するのにどれだけ時間を要するのか。本文に「マーク・トウェインはあの大江健三郎が「厄介な英語」と評する」とある。アーサー・コナン・ドイルだって決して「優しい英語」ではない。一応英検1級合格、TOEICほぼ満点並みの(帰国後、随分落ちたが)英語力と言っても、所詮雑な英作文と4択の選択肢問題を解いただけ。訳出となると話は全く違う。両言語が鍛えられる。2021/09/24
toiwata
5
青い表紙の英文解体新書でも同じことを思ったが、普段、仕事で読んでいる英語は、短い上に、とても易しいことが如実にわかる。 現実は現実として考える必要があるのだ。是非は無い。2021/08/22
Omelette
3
解釈と翻訳の二本立てになったと感じる。前作では解釈がメインで「解体」というにふさわしく英文をステップ・バイ・ステップで腑分けしてみせたが、そこから本文の流麗な訳とのあいだにギャップを感じることも少なくなかった。今作では訳出のプロセスの解説が増え、訳文に落とし込むという統合の作業が学びやすくなっている。1.原文から辞書を使って翻訳/2.解説を読んで訳文を修正/3.訳例を見て自分の訳文をブラッシュアップ/ここまですればこの本を味わい尽くせると思う。時間がなければ1をとばして解説を読んでから訳出するといいかも2021/08/01
Shosei
3
「2」である本作には数ページごとに(⇒英文解体新書○節)と、前作を参照するよう指示書きがあります。バカ正直にいちいち前作に戻って読み直してみました。当然読了に時間がかかりましたが、結果的に前作もほぼ丸々再読したこととなりました。特に参照指示の多かった連鎖関係詞節、名詞句を動詞に置き換えること、useとmentionの違いなど、3度も4度も読み直しを強いられ完全に理解することができました。前作と異なり本作は作品ごとの配列になっています。よって自分は前作理解のためのside reader的に楽しみました。2021/07/11