光文社新書<br> 「女性向け風俗」の現場~彼女たちは何を求めているのか?~

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光文社新書
「女性向け風俗」の現場~彼女たちは何を求めているのか?~

  • 著者名:柾木寛
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 光文社(2021/05発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334045418

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内容説明

女性向け風俗の40代セラピスト、源氏名は征木。昼の顔は営業マン、夜は新宿・歌舞伎町をはじめとするラブホ街が仕事場だ。彼の元には様々な事情を抱えた女性がひっきりなしに訪れ、性だけの繋がりゆえに本音を漏らす。「本当は気持ちよくないけど、感じている演技をしているんです」「パートナーに性的に満たしてもらうことは諦めました」……。これまでの社会では聞こえてこなかった叫びから見える、この国の「性」のゆくえ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

115
野坂昭如は「男と女の間には深くて暗い川がある」と歌ったが、性の現場に流れる川がこれほど不気味で怖いとは。男の性的満足は形となって表れるが、女は本人しかわからないのだ。ネットで性の情報が広まった今日、女も性的に満たされたいとの本音が外に出てきたか。歌は「誰も渡れぬ川なれどエンヤコラ今夜も舟を出す」と続くが、女性向け風俗セラピストである著者は闇に沈んだ川で辛うじて両者をつなぐ存在なのだ。男のために演技したり性交痛を耐えるなど知りたくない話もあるが、AVなどに頼らぬ新たな性教育の必要性を訴える提言の書でもある。2022/02/19

ゆいまある

115
めちゃめちゃ面白かった。女性向け風俗。その実態はかなり混沌としてるらしいけど、これは真面目なお仕事本。年齢、容姿、障害の有無を問わず、己を殺し、ただ黙々と整体師として女性の膣に向き合う。感じなかったり痛みが強くて恋愛に困難を感じてる人は、感じる技術を開発し人生を切り拓く力を与え、性欲を持て余してイライラしてる人は、発散させ落ち着かせる。そうか、性欲が満たされると自己肯定感が上がるのか。QOLが上がるのか。人間はリビドーの奴隷なのに、なんと蔑ろにされてきたことだろう。この手の本、もっと出てきてほしい。2021/09/19

GAKU

56
著者は自身の事をセラピストと言っており、お客様である女性に対して「施術を行う」と言う表現をしています。題名には「女性向け風俗」と銘打っていますが、「風俗」と言うよりは「性」のクリニックと言う印象。男性向けの「風俗」とは全く別物と感じました。女性視点からの「性」というものに対し、男性である私は色々と教えられ、考えさせられました。女性の方はこちらを読んで、「女性向け風俗」を利用される同性に対して、どのような印象を持つのでしょうか。私はその方の事情によっては、「女性向け風俗」の利用もありかなと思いました。 2021/06/02

けいこ

51
女性向け風俗店を営む現役整体師でセラピストの著書。セラピストと名乗るだけあって、身体はもちろん、精神的な面で女性を癒やし、救う役割が大きい。軽い気持ちでと言うより、長年思い詰めていた悩みの解消の為に利用する女性が多い。よって、相手への観察力、洞察力、細やかな気配りなどが多分に求められ、容易い仕事では無い。女性たちの悩みは、男性側の無知、無理解によるものも多く、この本は男性にぜひお薦めしたい。今さらながら女性の身体についてビックリした事や、障碍者の性など考えさせられる内容もあって、手にして良かった1冊。2022/02/02

fwhd8325

49
風俗と言っても男性と女性では、在り方がこんなにも違うことは驚きです。セックスと言ってもこんなにも違うものとは知りませんでした。障害者とのエピソードも素晴らしいものと思います。セックスの外注という表現は何だか嫌だなと感じました。2024/02/02

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