河出文庫<br> 自然界に隠された美しい数学

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河出文庫
自然界に隠された美しい数学

  • ISBN:9784309467290

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内容説明

自然の中に潜む美しい形や奇妙な模様に秘められた「数学的な法則」とは何か? シマウマの模様、波の形、貝殻のらせん模様など、自然界の美を支配する数学の秩序を図入りで解明する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

to boy

29
雪の結晶はなぜ六角形なのかという問いを主題にして、自然現象や動植物、気象などを数学で表すとどうなるのかという話なのだが、量子力学から宇宙の構造にいたるまで話があちこちとんで壮大すぎて読みにくい。自然界からパターンを見つけ出し数式化していくところはわかりやすいがカオス、分岐、対称性をどうやって数式とするのか、まだまだ人類の知恵が及ばない世界だと思った。2021/03/03

アドソ

15
数学者である著者は他にも似たようなテーマで何冊か書いているが、本書はそのダイジェスト版ともいえる。雪の結晶の形の秘密を数学の観点から解き明かす、という軸を中心に、対称性やカオス、フラクタルの話がらせん階段のようにレベルを上げながら繰り返し語られていく。出だしのわくわく感に比べると後半はどうしても(過剰に難しくなるのを避けて)表面的になってしまっているが、話が宇宙の構造にまで広がるあたりはなかなか楽しい。雪の結晶があのようになる秘密は結局わかったようなわからんような。 2021/05/07

原玉幸子

13
『数学を変えた14の偉大な問題』(いまだ評価が収束しない「ABC予想」はどうなる?)以来の久し振りのイアン・スチュワートです。一つとして同じ形の無い雪の結晶に始まり、不可思議さの謎解きで終わる構成は、動植物の生物界、芸術、宇宙、時空、自然現象に於ける、対称性、フィボナッチ、螺旋、フラクタル、統一理論、熱力学第二法則、カオス等、総合横断的で、大学教授よりサイエンスライターの実力発揮です。「世の中は全て数学で表すことが出来る。故に美しい」とのことであれば、逆に数学的でないものは何?(◎2021年・夏)2021/06/04

yamakujira

9
雪の結晶からはじまり、オウムガイの殻、シマウマの縞、砂漠の砂丘、土星の環、宇宙の形と、自然界の森羅万象を数学的に解析しようと、対称性、らせん、分岐、フラクタル、カオスと、さまざまな理論を駆使する。数学者の文章としては平易なのかもしれないけれど、数学的素養に欠ける中年オヤジには情けないことにこのレベルでも難解だった。生物も無機物も分け隔てなく分析対象にしているのがおもしろいね。一方で、生物と無生物、もしくは生きているものと死んでいるものの差異も数学的に説明できるのか気になる。 (★★★☆☆)2022/10/12

都人

2
自然界の様々な形、雪、雲、貝、そして宇宙までも数学的に説明。2021/05/16

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