ハヤカワ文庫JA<br> 豊臣探偵奇譚

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ハヤカワ文庫JA
豊臣探偵奇譚

  • 著者名:獅子宮敏彦【著】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 早川書房(2021/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150314866

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内容説明

豊臣秀吉の弟である大和大納言の養子として、13歳で当主となった豊臣秀保。権力から距離をおき、書物で魔物の奇譚などに親しむ秀保だが、本当の怪異が襲い来るとは──夜空に出現する巨大な手、異形の亀甲怪人の襲来、密室で切り裂かれた死骸……絶望状況に直面したその時、彼を護るのは散落芸人の少女・日魅火。日魅火に背中を護られながら、秀保は数々の怪異を解き明かしていく! 戦国の世に、少年の純粋推理が閃く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

18
マイナーな豊臣秀保(秀吉の姉の子)を主人公にしたミステリもの。秀長の跡を継いで、中納言として大和を治めようとするも、若年で家臣の統率が行えない。そんな彼が出会った姉妹。そして、示された謎。姉妹と謎を解いていくが、大名としての自覚が芽生えていく中で、残酷な運命が彼を取り巻いていく。最後の「十津川に死す」は、あまりにも、あらゆる意味で衝撃の展開。無常を感じさせつつも、その後に想いを馳せさせる良いラスト。2021/05/28

nishiyan

12
大和大納言秀長の養子として13歳で当主となった豊臣秀保が平城散座の芸人である日魅火、亜夜火姉妹とともに身に降りかかった怪異の謎解きに挑む歴史ミステリー奇譚。数々の事件を解き明かしながら、大名としての自覚に芽生える秀保と彼を見守る姉妹の存在が面白い。豊臣家にまつわる事件の数々は少しづつ秀保の身を脅かしていく。第4話「十津川に死す」は思わぬ人物たちが躍動するラストを飾るに相応しい内容。秀吉に振り回される豊臣家と周囲の人々の悲劇とともに、彼らへの想いを胸にする終わりはよかった。2021/06/05

6
豊臣秀吉の甥で、史実では17歳で早世することになる豊臣秀保を主人公に据えた時代ミステリ小説。よくこの人選で企画が通ったな……。戦国末期を舞台にした本格系時代ミステリ小説なのかと思いきや、実際に本格ミステリっぽい謎解きはやっているものの物語の中ではほとんど添え物に近く、実態は少年大名秀保の生涯に散楽芸人のヒロインたちをからませたライトな伝奇時代小説だったのであります。どうもミステリ要素は全体に足を引っ張っているようにしか思えず、これなら伝奇時代小説の方向に振り切ってしまった方がよろしかったのでは。星3つ。2021/07/05

Norico

5
豊臣秀保、お恥ずかしながら知らなかった。日魅火さんが美しくて強くてステキ。亜夜火ちゃんもかわいい。2023/05/02

アオノ

5
秀吉の姉の子にして奈良を預る中納言、豊臣秀保が17歳で非業の死を遂げるまでを描く時代ミステリ。『巨大な手で人間を上空へ連れ去る魔空大師』とか『内側から閂がかけられた密室に首切り死体』等の不可能犯罪に秀保が合理的解釈をつけていくんですが、まあこれがお粗末。魔空大師のヤツなんて、トリックと呼べる代物では無い。小学生の頃に思い付いたやつなのかな?仰々しく立ち上げた割には、ハヤカワ時代ミステリ文庫も終わってんなと思ったら、これはハヤカワJA(ノンジャンル作品を扱うレーベル)でした。騙された。これが大人のやり口か…2021/05/23

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