内容説明
私が総理大臣になったら――。
立憲民主党代表が、総選挙に向けて提示する、目指すべき社会のあり方。
自己責任論が壊した、みんなで支え合う社会を取り戻すために。
「保守本流」を自称する立憲民主党の代表が、その真意と、目指す社会の未来像を提示する。
明治維新以来の「規格化×大量生産型社会」の限界と、互いに「支え合い、分かち合う」社会の
必要性を訴え、もう一つの選択肢を指し示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バーバラ
14
「自助」が優先の菅内閣に対し枝野さん率いる立憲民主党が目指すのは「支え合う社会」。1章ごとに個々の政策に関する枝野さんが長年温めてきたビジョンが書かれてある。私は結党以来の立憲民主党支持者なので本書に書かれていることは既に一度は聞いたことのあることばかり。だが改めて活字として読むと胸が熱くなる。この人を総理大臣にして自己責任と切り捨てるのではなく誰もが安心して生きていける社会を共に作りたいという思いを新たにした。「野党は反対ばかりで対案がない」とのマスコミの印象操作を鵜呑みにしている人にこそ読んでほしい。2021/06/20
nishiyan
13
民主党時代の2014年から書き始め、何年にもわたって書き直し、書き加えを重ねながらまとめた経綸の書。民主党政権時代の反省、立憲民主党結成までの流れとともに、新自由主義に代わる「支え合う社会」作りへの政策の数々が述べられている。かつての看板政策、子ども手当や農家への個別所得補償にあったバラマキ批判への反論を何度もしている点が興味深かった。また消費税への考え方では直間比率の逆見直しとともに減税ではなく「給付付き税額控除」を提言している。ここで語られたビジョンは次期総選挙で党の公約となるのだろうか。気になった。2021/06/11
LaVieHeart
10
枝野さんが官房長官になった時、「官房長官なのになんて分かりやすく説明してくれる人なんだろう」とちょっと感動した。それについても、自分の癖を分析して分かりやすく伝えるように気を遣っていたんだと知る。 コロナ禍中に書かれた1冊の為、どれだけ続くか分からないコロナ禍での政治の話も書かれているが、民主党政権時の経験と反省を踏まえ、ものすごく細かく政策を練られたようだ。ちょっと理想論的な話も多いが、今の利己的な自民党政権は、是非政権交代させて欲しいと願う。 でも、個人的には枝野さんは官房長官がいいなぁと思っている。2024/09/07
ドラマチックガス
10
あくまでも「ビジョン」なので、大きな視点の話が多く、一番大きな(そして民主党政権大失敗の主因でもあると思う)「予算をどうするのか」「機構的に対応できるのか」といったところには不満が残る。外交面とかについても、いわゆる「ネトウヨ」が批判し、それに対し「左派」がガツンと言ってほしいところは曖昧になっていると思う。枝野さんという人の「凄さ」を感じるなら、以前不信任案提出の時におこなった3時間のフィリバスター及びその書籍版の方が優れていると思う。まぁあくまでも「ビジョン」なので。2021/06/20
Hiroo Shimoda
9
成し遂げたい理想だから現実との乖離は当然だろう。それでも少量多品種の中小企業が成長の柱というのは違和感。技術力で勝つには開発力=資本が必要だと思う。もちろん中小で技術力ある企業の存在は認識しているが、それが国家戦略の軸と聞くと?2021/12/12
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