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内容説明
「スポーツにおいて勝利は、それまでのどんな困難をもかき消してくれる何物にも代えがたい最大の目的、目標です。しかし、その勝利を欲しいがために、選手がアンフェアな手段を選んだり、過剰なトレーニングを続けて自分自身を追い込んだり、負傷、故障を抱えて我慢した結果、取り返しのつかないことになっては、本末転倒です――」スポーツに限らず、職場や家庭においても指導のあり方が問われている。こちらの思いや意図を正確に目の前の相手に伝えるには、「人間力」に頼らず、しっかりとした理論に基づく知識が不可欠である。モチベーションが上がる声掛けとは? チームが一つになる環境作りとは? 2019年「WBSC U-12ワールドカップ」において、侍ジャパン監督としてU-12(12歳以下)を「世界2位」に導き、現在、横浜DeNAベイスターズファーム監督を務める著者による「指導者のための教科書」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
23
つまりは指導者としてというより大人としての人間力、子供と真摯に向き合うための向上心。今の時代を生きる大人すべてに求められていることのような気がしました。2021/06/22
金吾
18
仁志選手が論理的な人間であることがよく伝わりました。それ故プロ野球で上から嫌われたのだろうと思いました。2022/08/08
lonely_jean
3
修士程度ではたいしたことはないとはいえ、私も一応、教育学をかじっていたのだが。感心することしかない。それは少々甘い、などと感じる点が、全くない。そういう人が最も勝てるチームを築くかといえば、そうとも限らないのかもしれないが。どんな指導者になっていくのか、当分ベイスターズ二軍に要注目。2021/11/03
hinotake0117
2
U12の監督をされていたお話を中心に、子どもや部下と接する際の意識を説く。 解説時も理論派だと感じていたが、非常に冷静に、かつ覚悟をもって指導にあたっている様子が伝わる。 よく観察し、曖昧な指示にならないよう言語力を高めていくことが重要。 https://t.co/OCM2WNcr6U2021/08/15
Fred
1
teachers teaching method 指導者のための教科書 U12野球日本代表の監督経験をベースに書かれていますが、内容は汎用的に幅広い場面で応用できます。監督ー選手という関係だけではなく、上司ー部下、先輩ー後輩、親ー子など経験者が初心者(初学者)へ正しく物事を伝えていく(伝えていかなければいけない)場面で、上にいる人間の姿勢・心構えを記しています。指導には責任が伴う、指導者の人間性が表れる(子供はしっかりみている)ため、自覚した行動をせよ、ということです2021/10/20