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内容説明
「自己を灯火とし、自己をよりどころとせよ」(大ニッバーナ経)、「もろひとの病はわが病である」(維摩経)。仏教・東洋思想の碩学が、自身が感銘をうけた東洋における宗教の至言を解説。厳選された60の簡潔なフレーズが、宗派や既成宗教の制約をこえ、私たちの心を揺さぶる。宗教への真実の道は、生活のことばをもって理解し表現することにあるという確信から著された、現代人が生きるための指針の書。「附 カナガキ仏教書」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
57
古代印度哲学から日本仏教まで、東洋の聖典からそれを代表する言葉を選んだ一冊。それぞれの宗教によって重要な言葉を選んでいるために名言集というわけではないが、それでも読んでいるとそれぞれの教えのエッセンスが良くわかる造りとなっている。個人的には哲学の難解で深そうな言葉よりも、優しくわかりやすい教えの方が好み。その点、スッタニパータやダンマパダ等の原始仏教の言葉は言う事無し。空海の有名な「生まれ生まれ生まれ生まれて…」もまた良いな。とあれ印度から中国、日本と東洋の仏教を俯瞰するには最適な一冊だと思います。2024/10/06
ピンガペンギン
17
前書きによると、東洋の古典は分かりにくいという一般の誤解(購入後しばらく積読していた)を打ち破って滋味の一端を掬して欲しい、という意図で、著者がサンスクリットなどは原文から訳してくださったもの。既に口語訳があるものを主にしている。最初が仏教外のインドの諸宗教に60ページ位。次が原始仏教、そして中国仏教、日本仏教とくる。読みやすくて面白かったです。2023/07/22
zoros
5
仏教以前、原始仏教、中国、日本と章にまとめてある。 楽しかった。2021/06/13