内容説明
贈与や交換は,社会の中でどのような意味を担っているのか? モース(1872-1950)は,ポリネシア,メラネシア,北米から古代ローマ,ヒンドゥー等の古今東西の贈与体系を比較し,すべてを贈与し蕩尽する「ポトラッチ」など,その全体的社会的性格に迫る.「トラキア人における古代的な契約形態」「ギフト,ギフト」の二篇と,詳しい注を付す.
目次
トラキア人における古代的な契約形態┴Ⅰ┴Ⅱ┴ギフト、ギフト┴贈与論 アルカイックな社会における交換の形態と理由┴序論 贈与について、とりわけ、贈り物に対してお返しをする義務について┴エピグラフ┴プログラム┴方法┴給付。贈与とポトラッチ┴第一章 贈り物を交換すること、および、贈り物に対してお返しをする義務(ポリネシア)┴一 全体的給付、女の財-対-男の財(サモア)┴二 与えられた物の霊(マオリ)┴三 その他の主題。与える義務、受け取る義務┴四 備考 人への贈り物と神々への贈り物┴さらなる備考 施しについて┴第二章 この体系の広がり。気前の良さ、名誉、貨幣┴一 寛大さに関する諸規則。アンダマン諸島┴二 贈り物の交換の原理と理由と強度(メラネシア)┴ニューカレドニア┴トロブリアンド諸島┴このほかのメラネシア諸社会┴三 アメリカ北西部┴名誉と信用┴三つの義務 与えること、受け取ること、お返しをすること┴物の力┴「名声のお金」┴第一の結論┴第三章 こうした諸原理の古代法および古代経済における残存┴一 人の法と物の法(非常に古拙なローマ法)┴注解┴インド=ヨーロッパ語系の他の諸法┴二 古典ヒンドゥー法┴贈与の理論┴三 ゲルマン法(担保と贈り物)┴ケルト法┴中国法┴第四章 結論┴一 倫理に関する結論┴二 経済社会学ならびに政治経済学上の結論┴三 一般社会学ならびに倫理上の結論┴訳注┴訳者解説 マルセル・モースという「場所」
感想・レビュー
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syaori
うえぽん
壱萬参仟縁
(haro-n)
Toska
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