内容説明
「働く」って何だろう? 「仕事」をするのは何のため? 「障害のある人の労働」をテーマに,障害者が働くさまざまな企業や事業所の事例を紹介します.テレワークの広がりやAIの導入など人々の働き方が大きく転換するなかで,誰もが笑顔で働ける社会のあり方を考えます.
目次
まえがき┴第1章 働くことは生きること┴1 人間はなぜ働くのか┴2 障害者にとっての労働┴3 労働をより深めるために┴4 あらためて障害とは┴5 障害者の就労実態┴第2章 障害者の働く現場から┴1京丸園株式会社┴2 NTTクラルティ株式会社┴3 株式会社沖ワークウェル┴4 東京都障害者IT地域支援センター┴5 東京バス株式会社┴6 (福)きょうされん リサイクル洗びんセンター┴7 株式会社特殊衣料┴第3章 希望する誰もが働くために┴1 くり返してはならないあやまち┴2 憲法が示す3つのキーワード┴3 障害者の労働分野をめぐる国際潮流┴4 日本の障害分野の潮流┴5 障害者の労働施策の近未来┴第4章 「ともに働く」にむけて大切なこと┴1 4つの視点┴2 「知る」ための調査┴3 「わかる」ために,掘り下げる┴4 「伝える」ための会議┴5 「動く」┴あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
38
障害者雇用の改革点まとめ。①優生思想の排除。②行き過ぎた生産性主義の見直し。③今ある福祉部署の労働部署への移行。④関連機関を通さない障害者への直接給付。⑤生活保護を含む所得保障制度の充実。さあ、法律(現政権)を変えよう!2021/06/07
ちゅんさん
31
"障害者をしめ出す社会はもろく弱い"、"障害者が働きやすい社会はすべての人が働きやすい社会"。2025/06/29
コニコ@共楽
25
先月、「過労死しない働き方」という本を読み、引き続き働くことをテーマにした本を手にしてみました。障害者とともにという観点から綴ったこの本は、今の障害者の就労実態から具体例までを、とても丁寧に分かりやすく説明していました。特に、従業員100人のうち障害のある従業員が25人いる京丸園では、「仕事を人に合わせる」をモットーにゆっくり作業することが求められるオーガニックな農産物を生産しているのが印象的でした。また、現在のが制度面の問題も取り上げられて、福祉的就労が一般的な労働とはみなされていないことも知りました。2020/11/02
ブルーツ・リー
8
まさに、大賛成です。 障害がある人でも、働くという行為は大切であって、一般の会社でも働ける体制を作って行こうじゃないかという事を述べておられて、大いに進めて頂きたいと思いました。 ただ、障害のある人間の中には、一般の社会ではやっていけない人が多い、というのも事実であって、そういう人のための作業所や訓練施設の充実も、同時に求めていきたいと思う次第です。 自分自身も、うつ病持ちですが、年内に作業所に行きたいと思っています。労働は人間としての尊厳を得る場でもあると思うので、大いに、内容に共感致しました。2022/02/07
縄文会議
5
中学生〜くらいかな? 良かった。2024/07/23