岩波ジュニア新書<br> 平和ってなんだろう - 「軍隊をすてた国」コスタリカから考える

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岩波ジュニア新書
平和ってなんだろう - 「軍隊をすてた国」コスタリカから考える

  • 著者名:足立力也
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2021/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005006229

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内容説明

「軍隊をすてた国」として注目を浴びる国,中米コスタリカ.人々が考える平和とはどのようなものなのか? 公正な選挙システムや教育制度,憲法小法廷,塀のない刑務所,窓口負担無料の医療制度,環境保護活動などを紹介.民主主義や人権を重視する社会の中で育まれる人々の意識を探りながら,平和とはなにかを考える.

目次

まえがき:コスタリカに息づく「平和」の価値観┴第一章 「王様は裸だ!」と言った人たち┴楽園へようこそ!/酔っぱらいも出入りする?国会/そこそこがいちばん┴第二章 コスタリカ略史┴1 文明と動植物の交差点┴2 貧困と孤立┴3 「寝耳に水」の独立とコーヒー,バナナ┴4 コスタリカ現代史┴5 「軍隊をすてた国」の思想┴第三章 平和の礎としての民主主義┴1「幸福な民主主義的祭典」としての選挙┴2 選挙システム┴3 選挙と子どもたち┴4 あなたは誰に一票入れる?┴5 学内選挙と民主主義教育┴6 選挙外交と「平和の輸出」┴第四章 人権先進国としてのアピールと実情┴1 コンクリート塀のない刑務所┴2 子どもも違憲訴訟を起こす憲法小法廷┴3 窓口負担無料の病院┴4 人権外交による国際アピール┴5 コスタリカ国内の人権状況┴第五章 「環境先進国」を目指して┴1 環境破壊と自然保護┴2 エコツーリズムのメッカ・モンテベルデ自然保護区┴第六章 コスタリカにおける平和の文化┴軍隊を忘れた人びと/消極的平和と積極的平和/プラ・ビダ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miki Shimizu

5
映画を見て関連書籍やって売ってたから買った。小さい頃から選挙とか民主主義がいきわたってる。教育とか福祉とか医療とかにお金をかけて、軍隊はなし!いいなー。日本とどこがちがうんかなー。むむむー。2017/10/15

piro5

4
軍隊を持たなくなった経緯は「内乱を起こした軍人が人気取りのために軍隊放棄を宣言した」という偶発的なものかもしれない。が、内戦に辟易していた国民の努力がそれを維持している。ここまで書くと平和に満ち溢れた国に思えそうだが、深刻な人権侵害(男尊女卑、老人や少数民族)も多い。しかし、「平和とは積極的に民主主義を維持する努力」とわかっているコスタリカは道を踏み外すことはないだろう。2013/08/12

元気伊勢子

3
岩波ジュニア新書は、良書。コスタリカは、平和、人権について子供の頃から勉強し、選挙にも参加する。私、この本を読んで人権や平和について、考えようって思ったなぁ。現代日本は、たくさんの問題が山積み。コスタリカから学べることはあるのではないか。2020/08/10

玻璃

3
日本国憲法第9条と集団的自衛権の問題などから引き合いに出されることがある、「軍隊をすてた国」の実態は、一定数の人々が考えているようなものとは恐らくかなり異なっているのではないだろうか。熱にうかされたように「民主主義ってなんだ!これだ!」と叫び、念仏のごとく「9条護持」を唱えていれば戦争を避けられると考えているかのような“平和主義者”に読んでほしい本。2015/11/11

ハムりん

3
刑務所を見るとその国の人権に対する考え方がわかるという。積極的平和主義はあらゆることなにたいして問題を深く掘り下げていくことなのかもしれない。理想と現実はいつも合致せず考えるほどに無力感に打ちのめされるけれど、その中でもいつもよくなるように点でなく線で考え行動したい。前向きになれる良書でした。2015/08/05

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