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内容説明
▼人の命についている「値段」とはいったい何?
▼テロ事件の犠牲者の補償金が違うのはなぜか?
▼命の「正しい」価値づけは存在するのか?
9.11 テロの犠牲者、殺人事件、死亡事故の賠償金はどのように決められるのか? 生命保険や公害対策のために計算される人命の価値とは?
経済学者、統計の専門家、規制当局が駆使する「統計的生命価値(VSL)」の豊富な例をわかりやすく解説し、「人の命」とは何かという問題に向き合う。
目次
第1章 お金か命か?
第2章 2つのタワーが崩れるとき――9・11同時多発テロの場合
第3章 司法に正義はあるか?――法律と裁判における命の価格づけ
第4章 水のなかのわずかなヒ素――規制機関による命の価値評価
第5章 誰の財布で利益を最大化するか?――企業による命の計算と労働市場
第6章 祖父のように死にたい――生命保険で命の値札はどう決まるのか
第7章 若返りたい――健康の価値と医療保険
第8章 子育てをする余裕はあるか?――出産の選択と子どもの命
第9章 壊れた計算機――バイアスがもたらす問題
第10章 次にどうするか?――命の価格のつけ方
謝辞
訳者あとがき
注
より知りたい人のための読書案内
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jackbdc
6
命に値段はつけられない、誰の命の価値も等しいという原則がありながら、現実においては異なる値段がつけられている。米国における幾つかの事例、例えば9.11補償金、規制機関や生命保険等の金額の決め方を紹介しつつ、値付け問題の難しさを明らかにしていく。印象に残った点3つ、1.健康の価値:社会保障で医療保険を導入しているということは費用対効果分析により生活の質に値付けをしている事と同義か?2.胎児の権利:人工子宮ができた場合に何時から命が始まるのか?3.善意のバイアス:報道されるなど共感が集まり価値が膨らむ例。2021/05/16
takao
2
ふむ2022/05/31
Humbaba
1
人の命は一つであり、何事にも代えがたいほど貴重なものである。しかし、様々な状況に追ってそのかけがえのない命もお金として計算されてしまう。その価格は推定が行われた時代やその背景によって、ある程度のレンジを持っている。その価格が本当に正しいのかは実際に未来にならないとわからないが、わからないと言って議論を閉じてしまえない状況もあり、その場合には正しいものとして数字が積み上げられていく。2024/11/24
コージ
0
◆2024/01/27
ゼロ投資大学
0
「人の命に価格はつけられない」と多くの人は言うが、世の中のあらゆる場面で命に価格がつけられているのは周知の事実であろう。歴史に残るテロ事件となった9.11の惨劇も、失われた3000人ほどの人命に対して、当時の収入に応じた補償金が支払われた。保険金や医療費なども命に価格をつけて、政府や企業は対応している。2023/08/26
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