内容説明
幕末の嵐を駆けぬけた名剣士・伊庭八郎の面影――政権を朝廷に返上した徳川幕府が鳥羽伏見の戦いに敗れると、東征軍は江戸へ進撃を開始した。うろたえ騒ぐ人々の中で、江戸侍の見事な典型、心形刀流の名剣士・伊庭八郎は、信念に従って抗戦派に身を投じる。彼を慕う幼馴染の千遠、稲本楼の小稲など、女たちにも押し寄せる維新の激流。書下ろし長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンディK32
13
全く失念していた北原氏の“幕末江戸恋情本”を突然思い出し、続編が陽の目を見る前に逝かれたな、と感慨に耽ってしまった。伊庭八郎モノなら池波に限るが、これは北原さんならではの、芯が強くて粋な表と哀歓漂う裏との顔を持つ女性の物語です。宇江佐さんもこんな心理描写は抜群だったっけ(>へ<。) 講談社様、どうか続編があれば早く出して、なければ探して下さいませ。お願いしますm(_ _)m2015/11/21
rei
3
伊庭八郎モノが読みたくてamazonで購入した。歴史上の人物、出来事が描かれていてもどことなく歴史小説というより時代小説のにおいがする。しかし、しまった。「雲の巻」であるわけだから、1冊完結じゃなかったんだ・・・。1996年に出版で続編は今のところ無いみたい?続きが読めたらいいのだけど・・・。2012/01/10
ぺしみち
0
可もなく不可もなし2014/01/07
けいちか
0
伊庭八郎が実在の人物とは知らずに読んだ。幕末ものを読むのは初めてではないのだが、なぜ知らなかったのだろう。しかし、ノンフィクションではないので、作者の創作がどの部分なのかは不明。この巻で終わりではないはずだが、2011年2月時点で続きは出ていない模様。2012/02/08
凌
0
☆☆2004/01/28
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