講談社+α新書<br> 藤井聡太論 将棋の未来

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講談社+α新書
藤井聡太論 将棋の未来

  • 著者名:谷川浩司【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2021/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065240830

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内容説明

「天才は天才を知る」。レジェンドが迫る巨大な才能の秘密。
AIの登場以降、大きく変貌する将棋界。そこに現れた若き天才・藤井聡太。
14歳2ヵ月・史上最年少のプロデビュー後、衝撃の29連勝から始まり、史上最年少でのタイトル獲得など、次々と記録を塗り替えていく彼のすごさとは? 人間はどこまで強くなるのか?
その謎を、史上最年少名人位獲得の記録を持つレジェンドが、自らの経験を交えながら、さまざまな角度から解き明かすとともに、多士済々の頭脳集団が切磋琢磨し、進化しつづける将棋の魅力を伝える。

第一章 進化する藤井将棋
    ケタ外れの「頭の体力」・棋士も経験する「ゾーン」状態・時間配分をコントロールする etc.

第二章 最強棋士の風景 
    谷川・羽生の両方を持っている・トップ棋士の研究量・シビアな勝負師に徹して etc.
    
第三章 不動のメンタル
    負けん気と平常心の両立・記録ではなく、強くなること・最年少名人記録は破られるか etc. 

第四章 「将棋の神様」の加護
    羽生世代が起こした序盤革命・苦手意識をどう克服するか・恐ろしいほどの強運 etc.

第五章 「面白い将棋」の秘密
    勝った相手に楽をさせない・将棋は学業にも役に立つ・盤面をイメージせず読む・強さの源泉は詰将棋にあり etc. 

第六章 AI革命を生きる棋士
    人間と異なる形勢判断・強さとAIは関係ない・自分で考えなければ強くなれない・一局で一手研究が進む時代・五十代の戦い方 etc.
 
第七章 混沌の令和将棋
堅さよりもバランス重視・トップ棋士に求められる受けの力・美学に反した手を見直す etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっこ

78
天才が語る「藤井聡太」という天才。400年の歴史を持つ将棋界に現れた至宝藤井二冠への思いだけではなく、データによる分析なども行っています。谷川永世名人は「藤井将棋」の楽しさを誰よりもワクワクしている一人に感じられます。詰将棋についても掘り下げていて、将棋に詳しくなくても楽しく読めました。羽生九段や渡辺名人が評する藤井二冠への言葉が何度聞いても潔さを感じ、強い人は強い人を認めて自分の一歩にするものだと改めて思います。2021/06/19

ニッポニア

60
そして開花。問答無用の最強棋士となりました。その藤井8冠の強さを谷川氏が解説、やはりトップ棋士、非常に聡明な文章。以下メモ。その強さを誰も説明できない。桁外れの頭の体力、延々と考え続けても集中力が途切れない。中三の時に、「平均への回帰」という言葉を使う。負けの少なさ、勝率の高さ。才能とは毎日毎日の積み重ねを苦にせず、自然に長期間継続する力のこと。必ず先に対局室に現れる、運を大事にする。小学校の頃、すでに詰将棋を解く思考プロセスを言語化できていた。2024/01/27

60
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/12/post-785669.html 最年少で「名人」を獲得した天才が、それを超えた最年少で「名人」を奪取した天才を描いています。2023/12/17

けぴ

54
今や圧倒的な強さで8タイトルのうち五冠王となった藤井聡太さん。2021年5月発行で二冠王時点での本書ですが、藤井聡太の強さにつき谷川浩司さんが現代の将棋界の様子もとりまぜながら語る。小学6年生の時からプロアマ含めた詰将棋選手権で五連覇しているというところから流石。AIを上手く取り入れることで序盤にミスが少なくなり、類い稀な集中力で中盤から作戦勝ちとなり、最後は詰将棋力で終盤を勝ちきるというのが強さの秘密のようです。羽生世代のような同年代のライバル不在の現在、八冠王となる日も近そうです。2022/03/05

akihiko810/アカウント移行中

53
21年刊行。谷川浩司永世名人が藤井聡太について語る本。実際の成績から、自身との比較、AIや評価値との関係まで  印象度B  藤井名人ではなく、当時は藤井君を含め「4強」と呼ばれていた時代。 谷川永世名人と藤井君の「共通項」である詰将棋について語ったところが面白かった。あと、谷川自身とAIの関わり方。「将棋AIは優勢な側に楽観的過ぎる」という羽生の言葉を紹介するが、本当にそう思う。ただ、AIのおかげでプロでは「一方的な展開」にはなかなかなりずらく、名局が生まれているというのもその通りだろう 2023/07/07

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