内容説明
好評の1(静定構造力学編)に続く続刊。不静定構造を解くための方法を,ストーリー性をもたせて,例題を通じて学べるように解説した。自習用としても使えるように,数式を並べるのではなく行間を埋めるような説明を加えている。
目次
1. 仮想仕事の原理
1.1 質点と剛体の仮想仕事の原理
1.1.1 ひとつの質点に作用する力の仮想仕事の原理
1.1.2 剛体の仮想仕事の原理
1.2 棒の仮想仕事の原理
1.2.1 集中荷重を受ける棒の荷重作用点での釣合い式
1.2.2 分布荷重を受ける棒の釣合い微分方程式
1.3 はりの仮想仕事の原理
1.4 トラスの仮想仕事の原理
1.5 相反定理
1.6 補仮想仕事の原理
1.6.1 棒の補仮想仕事の原理
1.6.2 トラスの補仮想仕事の原理
1.6.3 はりの補仮想仕事の原理
1.7 単位仮想荷重法
1.7.1 軸方向荷重を受ける棒
1.7.2 トラス
1.7.3 片持ばり
1.7.4 静定ラーメン
演習問題
2. エネルギー原理
2.1 棒の全ポテンシャルエネルギー停留の原理
2.1.1 集中荷重を受ける棒
2.1.2 全ポテンシャルエネルギーの性質
2.1.3 分布荷重を受ける棒
2.2 はりとトラスの全ポテンシャルエネルギー停留の原理
2.2.1 節点に集中荷重と集中モーメントを受けるはり
2.2.2 節点荷重を受けるトラス
2.3 カスチリアーノの第1定理
2.4 コンプリメンタリエネルギー停留の原理
2.4.1 軸方向集中荷重を受ける棒
2.4.2 軸方向集中荷重と分布荷重を受ける棒
2.4.3 分布荷重と節点集中荷重を受けるはり
2.5 カスチリアーノの第2定理
演習問題
3. 不静定ばり
3.1 応力法
3.1.1 棒で構成された不静定構造
3.1.2 1次不静定ばり
3.2 剛性法
3.2.1 軸力を受ける棒
3.2.2 節点力を受けるはり
3.2.3 剛性行列の対称性と相反定理
演習問題
4. たわみ角法
4.1 たわみ角法の基本式
4.1.1 基本仮定
4.1.2 材端モーメントと回転角の定義
4.1.3 材端回転角に関する適合条件
4.1.4 基本式(要素方程式)の誘導
4.1.5 材端モーメントと材端せん断力の関係
4.1.6 部材角と固定端モーメントの関係
4.1.7 境界条件と対称・逆対称条件の利用
4.2 節点移動のないラーメンの解法
4.3 節点移動のあるラーメンの解法
4.3.1 部材角相互の関係
4.3.2 層方程式
4.4 異形ラーメン
4.4.1 節点移動のない台形ラーメン
4.4.2 節点移動のある台形ラーメン
4.4.3 山形ラーメン
演習問題
5. 固定法
5.1 固定法の原理と解法
5.1.1 基本原理
5.1.2 図上計算の準備
5.1.3 断面力を求める手順
5.1.4 固定端モーメントと有効剛比
5.2 節点移動のないラーメンの解法
5.2.1 節点移動のない場合の一般的な手順
5.2.2 節点移動のない多層多スパンのラーメン
5.3 節点移動のあるラーメンの解法
5.3.1 節点移動のある場合の一般的な手順
5.3.2 節点移動のある多層多スパンのラーメン
5.4 D値法
5.4.1 D値法の考え方
5.4.2 反曲点高さ比と柱の材端モーメント
5.4.3 はりの曲げモーメントとせん断力
演習問題
6. 不静定トラス・骨組
6.1 応力法(1次不静定)
6.1.1 外的不静定トラスの断面力
6.1.2 内的不静定トラスの断面力
6.1.3 不静定ラーメンの断面力
6.2 応力法(2次不静定)
6.2.1 2次の外的不静定トラス
6.2.2 2次の内的不静定トラス
6.3 応力法による合成骨組の解法
6.3.1 単純ばり+トラス
6.3.2 門形合成骨組
6.4 剛性法(変位法)
6.4.1 トラス
6.4.2 骨組構造
6.4.3 剛性法の利点
演習問題
7. 塑性解析と極限解析
7.1 応力-ひずみ関係の理想化
7.1.1 垂直応力と縦ひずみの関係
7.1.2 塑性ヒンジ
7.2 荷重増分法による極限解析
7.3 極限解析の基本定理
7.4 ラーメンの極限解析
演習問題
8. 柱と骨組の座屈
8.1 さまざまな座屈現象
8.2 圧縮軸力を受ける柱の座屈
8.2.1 釣合い微分方程式
8.2.2 オイラー座屈
8.2.3 さまざまな境界条件の柱の座屈荷重
8.3 骨組の座屈
8.4 飛移り座屈
演習問題
演習問題解答
索引