超広帯域オーディオの計測

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超広帯域オーディオの計測

  • ISBN:9784339008241

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内容説明

本書のテーマは計測技術,計測対象はオーディオである。特に,オーディオ CD を上回る高品質ディジタルオーディオ時代のオーディオ計測について検証する。また,現代の音響計測技術がどこまで進んでいるのかを理解できる。

目次

1. 超広帯域オーディオまでの道のり
1.1 アナログ録音
1.1.1 機械式
1.1.2 光学式
1.1.3 磁気式
1.2 音質と容量
1.2.1 機械式レコード
1.2.2 光学式録音
1.2.3 磁気録音
1.3 CD-DAの音質
1.3.1 CD-DAのフォーマット
1.3.2 CD-DAの記録容量とビットレート
1.4 超広帯域オーディオ
1.4.1 ハイサンプリングと次世代オーディオ
1.4.2 オーディオの二極化
引用・参考文献

2. サンプリングと量子化
2.1 ナイキスト周波数とエリアシング
2.2 オーバーサンプリング
2.3 量子化雑音とディザ
2.4 PCM とΔΣ 変調
引用・参考文献

3. ハイサンプリングのメリットとデメリット
3.1 サンプリング定理
3.2 ハイサンプリングのメリット
3.2.1 波形忠実度の向上
3.2.2 量子化雑音レベルの低減
3.3 ハイサンプリングのデメリット
3.3.1 非線形ひずみの増大
3.3.2 タイムジッタの影響
3.3.3 スーパーオーディオCD の量子化雑音
3.3.4 パッケージメディアの品質管理
引用・参考文献

4. ハイビットとダイナミックレンジ
4.1 ディジタルオーディオのダイナミックレンジ
4.1.1 ディジタルオーディオにおけるダイナミックレンジの求め方
4.1.2 オーディオ信号のダイナミックレンジ
4.2 コンプレッションとヘッドルーム
4.3 ハイビット化によって期待されること
4.4 1 ビットオーディオの量子化雑音
引用・参考文献

5. 超広帯域のマイクロホン技術
5.1 超低周波から超音波までの音響計測
5.1.1 標準マイクロホン
5.1.2 超低周波領域の音響標準
5.1.3 超音波領域の音響標準
5.1.4 音響標準の重要性
5.2 超広帯域マイクロホンの開発
5.2.1 背 景
5.2.2 音楽録音用マイクロホンの広帯域化
5.2.3 音楽録音用超広帯域マイクロホン
引用・参考文献

6. 室内音響と超広帯域オーディオ
6.1 スタジオ,ホールの残響時間
6.1.1 残響時間
6.1.2 残響時間の測定
6.1.3 ノイズ断続法とインパルス積分法
6.1.4 クロススペクトル法
6.1.5 TSP法
6.2 室内音響の周波数限界
6.3 超広帯域オーディオと室内騒音
6.3.1 遮音の評価
6.3.2 騒音レベル
6.3.3 NC値
6.4 再生環境
引用・参考文献

7. オーディオ信号の劣化およびその計測
7.1 雑音とひずみ
7.2 オーディオ機器の測定
7.2.1 信号対雑音比
7.2.2 THD+N
7.2.3 ダイナミックレンジ
7.2.4 入出力直線性
7.2.5 周波数特性
7.2.6 群遅延時間
7.3 超広帯域オーディオ計測の問題
7.4 トランスデューサの線形性
7.4.1 線形ひずみと非線形ひずみ
7.4.2 高調波ひずみ
7.4.3 混変調ひずみ
7.4.4 その他の非線形ひずみ
7.4.5 帯域通過フィルタを用いた非線形ひずみの抽出
7.4.6 スピーカの時間ゆらぎ(ドップラひずみ)
引用・参考文献

8. タイムジッタ
8.1 ディジタルインタフェースジッタ
8.2 サンプリングジッタ
8.3 サンプリングジッタ計測法
8.3.1 周波数領域での測定
8.3.2 時間領域での測定
8.3.3 実 際 の 測 定
8.3.4 音楽信号を用いたジッタ測定
8.4 計測からわかるサンプリングジッタの諸様相
8.4.1 計 測 条 件
8.4.2 CDプレーヤ
8.4.3 DVDプレーヤ
8.4.4 パソコン用オーディオ機器
8.4.5 信号に依存するジッタ: J-test 信号
8.4.6 CD-R メディアによる影響
8.4.7 経 年 変 化
8.5 タイムジッタの許容量
8.5.1 理論上のタイムジッタ許容量
8.5.2 タイムジッタの検知域
8.6 まとめ
引用・参考文献

9. 聴覚からみたオーディオ周波数帯域
9.1 可聴域と周波数帯域
9.2 純音の可聴域
9.2.1 低周波聴覚閾値測定
9.2.2 高周波聴覚閾値測定
9.3 複合音中の超高周波音
9.3.1 調波複合音における超高周波音の検知閾
9.3.2 調波複合音における可聴周波数上限
9.3.3 音楽信号での実験
9.4 ま と め
引用・参考文献

10. 主観評価実験を行うには
10.1 出力信号をチェックする
10.1.1 信号の劣化
10.1.2 レベル校正
10.1.3 信号レベル
10.2 暗騒音,機材の動作確認など
10.3 追試可能な実験計画を立てる
10.4 ラボノート
10.5 認知的バイアス
10.5.1 ハロー効果,確証バイアス,プラシーボ効果
10.5.2 盲検法,二重盲検法,三重盲検法
10.5.3 実験者効果とヒツジ-ヤギ効果
10.6 有意差検定の注意点
10.6.1 例1:t検定の繰返し
10.6.2 例2: 尺度の混同
10.6.3 例3: 手法,尺度の変更
10.6.4 例4: データの作為的な選別
10.6.5 例5: 統計量の誤用
10.6.6 標本の抽出
10.6.7 有意水準について
10.7 おわりに
引用・参考文献
索引