内容説明
『芸人が書いた2冊目の「遺書」』千原ジュニア
テレビなどで話題となった壮絶な肉体労働現場の日々!
芸人・本坊元児が底なしの嘆きと未来への咆哮を綴った初の自伝的小説。
吉本芸人、本坊元児。麒麟、アジアンなど売れていく同期への羨望と焦りから、勝負を賭けて上京。しかし、芸人としての仕事がほぼゼロで、肉体労働のバイトに汗する、泥のような毎日を過ごすことになった。
それによって、テレビ出演の回数より、ギックリ腰の回数のほうが多いという日々―― 。壮絶な肉体労働現場で働く彼の日常は、常に危険と隣り合わせ。時には死をも感じてしまう現場での日常は、まさに「現代の蟹工船」 。
多くの芸人たちが絶賛する、本坊が体験したリアルでディープな話を収めた珠玉の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コオロ
3
映画『脱・東京芸人』を観たので、脱・東京する前も知っておこうと読む。あまりの閉塞感と、ですます調の文章から滲み出る怒りと絶望に読んでて息苦しくなった。住みます芸人として山形で農業始めたときジョーカーのメイクしてたけどマジでジョーカーになりかけてたんじゃんこの人。本坊さんにはこれからも「山形が好き」なんて無理に言わないでいてもらいたい。ただ、東京よりはマシであれば、それでいい……。2024/01/03
qrqrqr
2
そして、どの現場でも必ず行うラジオ体操が始まります。このとき職人さんがガチャガチャと腰道具を下ろすのが格好いい。どの現場でも一番真面目に体操しているのはガードマンさんです。お前は別にええねん。 P.63 ツッコミ、めちゃくちゃおもろくないですか?2021/06/14
代理
1
面白い。面白いんだけど面白がって良いのかってぐらいに過酷な描写もある。泥汚れやガラスの破片がついた作業着のままで水を張らない浴槽で眠る毎日。『明日が怖い』の重さが桁違い。今は住みます芸人として活躍されてるようで安心できるが、この本だけだと最後の終わり方が不穏すぎる。でも面白い。2024/07/07
ふさふさ
1
絶望感が滲み出ている。不器用で、そこが面白いなと思うけど、本人は不本意だろうし、不器用ゆえに思うような芸人人生を生きられていないようにおもうけど、器用だったら彼の良さも消えるわけで、結局はこういう生き方しかないような気もする。2023/12/03
つみれ
1
ですます調で卑屈だがそこかしこに漏れる悪態でバランスが取れてる。不安になってツイッターを覗いたら住みます芸人で成功しているようで、あの制度もどうかなと思っていたが、良かったのでは。2023/11/10
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