ポプラ新書<br> やりすぎ教育 商品化する子どもたち

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ポプラ新書
やりすぎ教育 商品化する子どもたち

  • 著者名:武田信子【著】
  • 価格 ¥979(本体¥890)
  • ポプラ社(2021/05発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591170045

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内容説明

大人たちの過度な期待と強制で、精神的健康度が低下している子どもたち。将来への不安が日本人を追い詰め、教育の名の下に、大人が子どもの健全な育ちを奪っている。「教育熱心」と「教育虐待」の境目は? 親、教師、子どもたちを救うために社会何ができるのか。健全な成長と学びの本質を考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっこ

43
これはとても興味深く身につまされる一冊。学歴さえあれば良い時代は終わり、幅広い能力を求められる今の子どもたち。非認知能力の大切さが広まるとスポーツや芸術など習い事市場が拡大し、遊びの大切さが説かれると今度は企業主導の遊び場が次々オープンし…。大人によってプログラミングされた様々な活動により「楽しく有意義に」過ごすよう促される子どもたち。それは子どもが商品化されていると言っても過言ではない。初めに出てくるeポートフォリオの話が恐ろしい。自分でも脳内でやってないか?と考えると完全否定はできず、怖くなりました。2022/06/04

たまきら

35
どうして変わらないんだろう。それは虐待された人が子供を虐待しているパターンにも似ていて、その流れが社会全体に通じているような。四時間授業だった娘は今日、さくっと宿題を終わらせると外に飛び出していき、夕方まで公園で遊びっぱなし。でもそれは良い仲間とコミュニティ、先生のおかげ。地元に、この本の問題提起に感謝。学びは一生。笑って悩んで進んでいきたい。2021/10/07

りょうみや

29
家庭、学校、社会、発達過程と多角的に教育と人間のあり方について考えている。具体例を多く盛り込み新書らしいわかりやすさもありつつ、とても深いところまで議論していると思えた。特定の成功例に縛られず、どうすれば個人と社会が変わっていけるかまでを含んでいる。大事なのは教育者側(親、社会)が自分の価値観の狭さを常に疑い、子供に複数の価値観の下で育てていくということになるだろうか。著者の過去本も読んでみたくなった。2021/09/11

katoyann

25
教育における「マルトリートメント」(大人から子どもへの不適切なかかわりを示す概念)をキーワードとして、子どもが発達していく環境が阻害されている現状を分析している。成果主義と競争主義を煽る日本社会の中で、子どもは遊ぶ権利が保障されていない。遊びの中で育つという非認知的能力が重要だという知見が出回ると、それすらも商品の対象となる。つまり、大人が子どもを商品の対象とみなしているため、子どもが環境の中で試行錯誤をして成長する余地が蝕まれているという。子どもの幸福度が著しく低いとされる日本の課題が分かる良書だ。2021/09/04

gotomegu

23
ファシリテーターマーキーさんのおすすめ。親子のカヤック体験をして気づいたこと。親がライバル心を持つと、子どもを操縦するかのように戦わせる。子どもの将来を思った結果、虐待になってるパターンも多い。子どもは道具じゃない。しかも、規格化された商品でもない。100人の赤ちゃんをどう育てたい?の問いに気づきがあった。全員が知識があって運動ができてリーダーシップがなくてもいい。それぞれに得意なことで役割分担があって育ってくれればいい。個々人が子供を育てるのではなく地域や社会で育てるのがいいんだってことがわかる話。2021/09/05

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